RETRO少年の懐古録

ミステリー、ホラー、サイエンス、サスペンス、SF、怖い話……

【写真】樹の死体

ふと歩いた、散歩道のすぐ隣……

立ったまま、死に至っている木を見つけた。

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道路のそばに、ぽつりと一本……

まるで、焼いた後の骨みたいだと感じた。

 

樹種は分からない。

だが恐らく、元々は青々と茂っていた樹なのではないだろうか。

仲間もたくさんいたことと思う。

 

地形から言って、車の排気ガス等、人為的な何かによって、枯れてしまったのだろう。

 

植物には、感情があるという話を聞いたことがある。

心地よい音楽を聞かせるとよく育つ、悪口をいうと育ちが悪くなる、という研究結果もある。

まるで人間のようだ。

 

立ったまま亡くなったこの木は……仲間を失ってから、どんな気持ちで、変わらない空間を眺めていたのだろうか……?

 

彼は、誰にも聞こえない、誰にも判読できない言語で、一体どんな信号を外部に発信していたのだろうか。

恐らく、怨恨に満ち満ちたものではなかったか……

想像が怖い。

その内、植物が化けて出てくるんじゃないかと。

 

 

 

人間は、他人は思いやれても、他生物まで思いやれていない。

 

 

【写真】落ちていたUFO

 2020年1月某日……

 住居近くのコンビニに、親戚の子とおやつを買いに行った後のこと……

 

 「ねえ見て!UFO落ちてる」

 

 え?まさか……とは思ったが、本当に落ちていた。

 確かに、これが空を飛んでいたら、UFOに見えるだろう。

 しかし、無邪気な子供の発想には笑えても、奥のビニールのことも含めて、この写真の光景には笑えなかった。

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 カップ焼きそばのUFOではない。恐らくは、鍋焼きうどん……

 ……なんて洒落を言っている場合ではない。

 

 美しい自然が広がる地域にも関わらず、無造作にゴミを捨てる人間のことが許されなかった。

 一体どんな心理の元、どんな考えを以てここにごみを捨てたのか。

 

 いろいろ理由は考えられそうなものだが、間違いなく正当化できないだろう。

 

 

 ―――――――――――――――――――――

 このUFOとゴミは、この後ゴミ箱に廃棄しました。

【悲しい話】傷だらけの生徒

 塾講師のバイトをしていた時の事……

 

 中学3年生の生徒を受け持った。

 4月のことだった。

 かなり、素行の悪い生徒で、学校をさぼったり、塾の宿題をすっぽかしてしまうという。

 

 しかし、事情があった。

 初対面の私は、なるべく彼を刺激しないよう、柔和に……しかし、子ども扱いしないように、対等に接した。

 すると……

 

 「……先生……親父とお袋が仲悪くてよ……今祖父さんの家に預けられてるんだよ」

 急な訴えに「え?」としか言えなかった。

 「噓でこんなこと言わねえよ……正直受験どころじゃねえんだよ。離婚するならよ……最初っから産まねえで欲しかったよ。なんで俺を作ったんだよ。」

 

 その子は、ガリガリと自分の腕を掻きむしりだした。

 腕には、血が滲んでいた。

 既にかさぶたがあったのである。

 

 個別指導の塾であったが、そこには他の生徒もいたため、私はその子を連れ出し、別室で話を聞いた。

 「先生……俺、どう生きて行ったらいいか分からねえよ」

 

 私は、少し考えて、言った。

 

 ……

 ……

 ……

  魚っているだろ?

 大体の魚は、親に卵を産まれたら、それっきりだ。

 後は自分の力で生きて行くしかねえんだ。そいつが生きられるかどうかは、自然が決めること。

 お前はとにかく、生きる努力をしろ。

 遅かれ早かれ、親離れはするんだ。しねえ奴らや、させなかった親が、引きこもりとか、ニートのような、社会のお荷物になっちまうんだ。

 とにかくお前は生きろ。

 魚だろうが何だろうが、生物は、自殺も自傷もしねえ。それをやってしまったら大変なことになるって暗黙の了解があるんだ。

 ……

 ……

 ……

 

 この助言が正しかったのかどうかは分からないが、この生徒は、学校にも通い出し、塾にも次第に来るようになり、受験にも受かって、今は家族と仲良く暮らしているらしい。

 彼の父母が離婚したのかしていないのかは不明だが、彼は活力的に生きている。

 

 しかし、彼の悲痛な訴えは、耳底に残っている。

 だれにも頼れず、頼っても大した救いはなく、藁にも縋る思いで、ほとんど絡みのない塾講師に助けを乞いに来たんだろう。

 

 人間には想いがある。魚とは違う。

 どんな事情があるんだかは知らないが、産んだのならば、死ぬまで愛せ。

 人間として生きたいならば……

 

 また、恨まれたくなかったら……

【スポーツ】トライアスロンについて「兄弟子のケンジ」

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 トライアスロンをご存知だろうか?

 この世にいながらにして地獄を味わう方法の一つである。

 

・水泳 1.5㎞

・バイク 40㎞

・ラン 10㎞

これらの種目を通しで行う…耐久競技である。

 

1㎞というだけでも、運動音痴には頭が痛い。

しかし、この51.5㎞はあくまで「オリンピックディスタンス」と呼ばれる、標準の距離なのである。

 

上には上が、地獄の上には大地獄がある……

 

大地獄……

その名も「アイアンマンディスタンス」

鉄人距離である。

 

・水泳 3.8㎞ 

・バイク 180㎞

・ラン 42.195㎞

 

最早狂気の沙汰としか思えない。

鉄人距離というより殺人距離である。

しかし、地獄の下には小地獄もある。

 

・スイム 750m

・バイク 20㎞

・ラン 5㎞

 

「ショートディスタンス」も存在する。

 

 ……

 ……

 ……

 

私は、高校生や、中学生などもいる、社会人のトライアスロンチームにいたことがある。

変わりたい一心で、地獄への門を叩いたのである。

 

実際……飛びぬけて弱かった。

高校生や年下、女の子にも、よく馬鹿にされた…

 

「努力してる割に、たいして速くないよねー!」

「経験歴はいっちょ前だけどねー」

 

私はその時トイレにいた。

チームメイトの、私に対する陰口は筒抜けだったのである

陰口とはいえ、ド正論。

トイレの中で、虚しさを覚えた。

 

その時……

「あいつを馬鹿にすんなよ」

鋭い声が飛んだ。

「あいつは確かに速くない。でも、一歩一歩は小さいけど、確実な努力で着々と進歩しているよ」

 

彼の名は「ケンジ」(仮名)……

2個上の先輩で、チームの中でもエースに次ぐような実力者だった。

いつも、私の自主練習に協力してくれた。

 

私のような運動音痴に……身を、時間を割いて協力してくれた。

 

ケンジさんのおかげで、私は、半年から1年ほどかけて、水泳で1500mが泳ぎ切れるようになり、バイクで3本ローラーに乗れるようになり、競争で5min/kmで走れるようになった。

しかし、出場した大会では、最下位から二番目……

それでも、ケンジさんは、完走した私を、熱く称え、涙を流してくれた。

完走した末乾燥した身体からは、一滴の涙も出なかったとはいえ、心で泣いていた。

 

いつか、大会で入賞するまでに成りあがって、ケンジさんのようになりたい。

そう思っていた。

 

しかし、ある日突然……

ケンジさんはあっちの世界へ行ってしまった。交通事故だった。

朝6時に電話を受け、不安と恐怖に怯え、泣きながらケンジさんのいる病院へ向かったのを覚えている。

 

ICUで出会ったケンジさんを見て、ケンジさんだと分からなかった。もう呼吸をしておらず、ほぼ、即死状態だった。

あまり詳しい話は聞いていないが、飲酒運転の車にはねられ、頭を打ったらしい。

 

ケンジさんは、朝4時から、トレーニングをしていたのだった。

ケンジさん愛用のランニングウェアは、どす黒い赤色だった。

緑色が好きなケンジさんが、赤色のウェアを着るはずがない……

 

今思い出しても、身が震え、髪の毛が逆立つような深い哀しみを感じる。

 

それっきり、私はトライアスロンを辞めてしまった。

 

…… 

……

……

 

 しかし、今でも、時々泳ぎに行ったり、漕ぎに行ったり、走りに行ったりする。

 

 トライアスロンという柱を一つ失ったが、スイミング、サイクリング、ランニングという趣味が3つ増えた。

 結果的に、人生が豊かになったのではないかと思っている。

 

 兄弟子ケンジのことは忘れない。

【語り】人殺し

 誰しも「ある人を殺したい……」と考えたことがあるのではないだろうか?

 

 「殺したい」……その感情は、いつしか「殺さねばならない」に変貌し、その感情は、行動に成る。

 ほとんどの人の場合、実行せずに終わる。

 だが、中には、突発的な怒りで事を起こしてしまったり、積もり積もった怨恨を消化できずに、殺ってしまったりする。

 

 ・「誰か特定の人を、こんな理由で殺したい」

 ・「誰でもいいから、こんな理由でこんな風に殺したい」

 

 大きく分けて、殺人者には上記の2種類がいると自論を構えている。

 私は、上の感情を抱いたことがある。

 

 ・「こいつ、冗談とはいえ、私の生命を罵倒しやがった。恨むぞ……許さん。殺してやる……」

 

 流石に「誰でもいいから殺したい」の感情を抱いたことはない。そんな人がいたら、即精神科行きである。

 

 当然だが、実行に移したことはない。

 だが、その一歩手前だったことは間違いない。

 済んでのところで、異変に気付いた友人の機転により、カウンセラーを紹介され、またそのカウンセラーが当たりだったため、私は事なきを得た。

 

 そんな境地を経たから、いえること……

 

 「殺人」=「自殺」の公式である。

 

 人を殺せば、その人に頭を悩める必要はなくなる。

 だが、自分、そしてその家族は殺人者のレッテルを張られ、残りの生涯がガラリと暗いものになってしまう。

 仮に完全犯罪を成し遂げても、罪の呵責は残る。

 何故なら、憤怒を抱き、精神が平静を保てていない状況では、視野が狭くなってしまうからである。

 即ち、殺人願望が高まってくると、殺すことは考えられても、殺した後のことが考えられなくなってしまうのである。

 「人を呪わば穴二つ」

 殺人の結果は、自分の死に近しい結果になるのである。  

 

 人は人と関わって生きている。

 百獣の王ライオンが、水の中では生きられないように……当然、相性というものは存在する。

 関わってはいけない人が存在する。

 

 「神様は人に乗り越えられない試練を与えない」という言葉はあるが、

 神様は普通に、乗り越える必要のない試練を与えてくる。

 

 「回り道したっていいじゃないか、人間だもの みつを」

 

 一度深呼吸して、視点を時空間的に大きくし、落ち着いて、人生を明るいものにする算段を、考えてみたらよいと思う。

 時には逃げなければならない場合もある。

 

 これはあくまで私の持論。 

 万人、万物のケースには当てはまらない。

 相談があれば受け付けるので、是非、コメントに書いて欲しい。

 

 あなたの人生が美しく明るいものであらんことを……

 

【個人的】相田みつを名言集

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相田みつを(Wikipediaより引用)

相田 みつを(あいだ みつを、本名:相田 光男、雅号:貪不安、1924年5月20日 - 1991年12月17日)は、日本の詩人・書家。平易な詩を独特の書体で書いた作品で知られる。書の詩人、いのちの詩人とも称される。

 

・一生勉強一生青春 みつを

 

・いまここじぶん 

  その合計が自分の一生 みつを

 

・あのときのあの苦しみも 

  あのときのあの悲しみも

   みんな肥料になったんだなあ

    じぶんが自分になるための みつを

 

・そのうちそのうち

  べんかいしながら

   日がくれる みつを

 

・土水空気

  にんげんのつくったものじゃねえんだよなあ みつを

 

・空を見上げてごらん

   ゆったり悠遊

    雲もゆうゆう

     鳥も悠遊

      小さな自分がわかるから みつを

 

・ぐちをこぼしたっていいがな

  弱音を吐いたっていいがな

   人間だもの

    たまには涙をみせたっていいがな

     生きているんだもの みつを

 

・まける人のおかげで勝てるんだよなあ みつを

 

・長い人生にはなあ

  どんなに避けようとしてもどうしても通らなければならぬ道~てものがあるんだな

 そんなときはその道を黙って歩くことだな

    愚痴や弱音を吐かないでな

     黙って歩くんだよ

      ただ黙って~涙なんか見せちゃダメだぜ‼

       そしてなあ その時なんだよ

        人間としてのいのちの根がふかくなるのは…… みつを

 

・にんげんはねえ

  人から点数をつけられるためにこの世に生まれてきたのではないんだよ

   にんげんがさき 点数は後 みつを

 

・おだてられればいい気になるし

  わるくちいわれりゃ腹立つわたし みつを

 

・あなたの声を電話で聞いただけで

  その日一日こころがなごむ

   理屈じゃねえんだよなあ みつを

 

・ひとりになりたい

  ひとりはさびしい みつを

 

・雨の日には雨の中を

  風の日には風の中を みつを

 

・むりをしないでなまけない

  わたしは弱い人間だから みつを

 

・つまづいたりころんだりするほうが自然なんだな

  にんげんだもの みつを

 

・自分のうしろ姿は自分じゃみえねえんだなあ みつを

 

・ほんとうのことがいちばんいい みつを

 

・うそはいわない 

  ひとにはこびない

   ひとのかげぐちはいわぬ

    わたしにできぬことばかり みつを

 

・アノネ

  時は金なりなんていうけどね

   時はいのちだよ

    『いま』というこの時は自分の一生の中の一しゅんだからね みつを

 

・人の為にと書いていつわりと読むんだねえ みつを

 

・あたまじゃわかっているんだが みつを

 

・花を支える枝

  枝を支える幹

   幹を支える根

    根は見えねえんだなあ みつを

 

・木の芽がのびるのはやわらかいから みつを

 

・どうでもいいものはどうでもいいんだよ

  一番大事なことに一番大事ないのちをかけてゆくことだ みつを

 

・うつくしいものを美しいと思える

  あなたのこころがうつくしい みつを

 

・感動とは

  感じて動くと書くんだなあ みつを

 

・夢はでっかく

  根は深く みつを

 

・道はじぶんでつくる

  道は自分でひらく

   人のつくったものはじぶんの道にはならない みつを

 

・イキイキはつらつ

  感動いっぱい

   いのちいっぱい

 

○意見

 本物のペン字には及びませんが……言葉の深さ……身に沁みます。 RETRO

【語り】英検1級大敗物語

 実用英語技能検定……通称「英検」

 時代はTOEICTOEFLが主流かもしれないが、20~30代の方は、英検を受けたことがある人がほとんどなのではないだろうか…

 

 中2で英検3級、高1の時、英検2級を取得した。

 そして、高3の時に挑戦したのは、英検1級だった。

 

 語学を商売にして生きるような人が取得する、英検1級……

 英語教師でも受かるのが難しいという。

 

 根拠のないプライドを柱にして生きていた、馬鹿だった私は……準2級、準1級をすっ飛ばした。

 

 当然、結果は大敗……大大敗だった。

 英語のレベルは、準1級レベルにすら達していなかった。

 

 受験料8600円(当時)が、水の泡となった。

 阿保である……

 

 それから、ずっと受けていなかった。

 つい最近になって、自分の稼いだ金で受験料を払い、やっと準1級を取得した。

 

 「学生諸君……それは親の金なんだ。無駄に散在することのないように、精進してくれ」

 

 ……って言ってくれる大人がいればよかったと、たられば思考に走りたくなる。

 潤沢に困窮するという皮肉。お金持ちは大嫌い。

 

 NEXT→英検1級 受験料 10300円(+1700円)

【語り】漢検2級物語

 いつも私を可愛がってくれた、親戚のじいさんがいた

 

 じいさんは、その老後を、自分を磨くことに費やした。70代になっても、80代になっても、将来の夢を熱く語る漢だった。

 「わしは今、漢検1級を目指してるんだよ。わしらの若い頃にはなかったからね。」

 85歳にして、明確な目標がある。素晴らしいことだ。

 見た目は老人でも、心は冒険心溢れる子供のよう……

 

 しかし……そんな人にも、運命は容赦しない。

 

 ある日突然、じいさんは癌に殺された。

 見つかった時には、すでに手遅れだったという。

 じいさんに癌が見つかるという連絡が入ったのと、亡くなったという連絡が入ったのは、ほぼ同時期だった。

 

 「嘘だろ……じいさん……?」

 

 まだ青二才だった私は、放心状態で、葬儀場に足を運んでいた。

 

 「……じいさん……私だよ……目を開けてよ……」

 棺の小窓を通して見た、じいさんの死に顔は、苦しみに満ち溢れていた。

 

 おそらく、癌の苦しみ……というより、夢半ばに散らざるを得なくなったことに対する、無念の苦しみだと感じた。

 

 「ん?」

 

 じいさんへの供え物の中に、漢検2級の教本があった。

 それを手に取り、ペラペラとめくる。

  ほとんど手を付けられていない……新品だった。花と一緒に、棺の中に入れるつもりなのだろう。

 

 その時、亡くなったじいさんの奥さんに、声をかけられた。

 「それ、持って行っていいよ……」

 

 今でも手元にある、じいさんの大切な形見……

 

 じいさんは1級を目指すと言っていたが、いきなりは無理だと分かり、2級から挑戦しようとしたのだろう。

 

 中学2年時に、漢検の3級を取得したっきり、漢字練習なんかしていなかったが……何かを感じた私は、漢検の2級を取得した。

 

 じいさんの代わりに、夢を叶えたってことでいいのだろうか?

 

 2級は、常用漢字が範囲であるが、それ以降は別世界となる。

 取り敢えず、ここで漢字の勉強は一区切りにする。

【環境】史上最悪クラスの外来種問題「ビクトリア湖の悲劇」

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 ナイルパーチと言う魚をご存じだろうか?

 某マクド○ルドのフィレ○フィッシュのフライがこいつだという噂がある。

 ほとんどの人は知らないうちに口にしているらしい。

 

ナイルパーチ(Wikipediaより引用)

ナイルパーチ (Lates niloticus) は、スズキ目アカメ科に属する魚類。アフリカ大陸熱帯域の川、塩湖、汽水域に生息する。全長193cm、体重200kgの記録がある大型の淡水魚として、現地では商業上重要な食用魚であり、多くがヨーロッパや日本に輸出される。観賞魚としても人気が高い。

 

ビクトリア湖

面積6800㎢、ケニアウガンダタンザニアの三カ国に囲まれた世界第3位の広さをもつ国際湖沼である。

かつては、約400種類の固有種が生息、研究者たちに「ダーウィンの箱庭」と呼ばれるほどの「生物多様性の宝庫」と言われていた。

 1954年(英国植民地時代)、湖に生息する淡水魚の乱獲によって漁獲量が激減したため、対策として「ナイルパーチ」という外来魚が放流された。

この魚は、体長2m、重さ100キロ、捕獲された最大は何と400キロという巨大な肉食魚である。スズキに似ていることから日本には「スズキ(ナイルパーチ)」として輸入されている。この魚が、日本のファミリーレストランフライをにぎわし、学校給食や弁当の材料に使われている。

 ビクトリア湖では、ナイルパーチの移入によって、漁獲量は飛躍的に伸びた。

また面白いことに、ゲームフィッシュとしても脚光を浴び、多くの釣り人が訪れる。 

ナイルパーチは、確かに大きな経済効果をもたらしたが、その効果の裏に、様々な問題が表面化していった。

 

○問題

 肉食性のナイルパーチを移入したことによって、もともといた固有種400種は200種まで激減、湖の生態系は壊滅的した。

在来種の激減により、湖には藻が増えすぎて、さらに多くの在来種が絶滅の危機に瀕している。

 世界的に最も価値ある湖の一つ・ビクトリア湖だったが、ナイルパーチの商業的開発は、地域の伝統的な漁業や水産物の加工を衰退させ、湖に依存している地域社会をも荒廃させてしまった。

 加工のために、地域の森林まで切り倒されている。

 

 環境問題を引き起こす諸悪の根源でありながら、同時に地域の財政を支える柱にもなっているため、駆除するに駆除できない。

 また、駆除したところで、いなくなった在来種は帰らない。

 

○社説

 この問題を解決しようにも、どこから手を付けていいのやら途方に暮れる。

 

村の財政を立て直す別の方法を考える。

 ↓

 ナイルパーチを駆除する。

 ↓

 藻を取り払い、環境浄化を図る。

 

 こうも簡単にいかないのが、お金の問題である。

 しかし、必ず近い将来、必ずしっぺ返しをくらうことになるだろう……

 現地の人々の中には、既に悲惨な眼に遭っている人もいるだろう。

 社説は中途半端に述べておくが、他の環境問題についても情報をまとめ、私も何らかのアクションを起こしたい。

【怪事件】ディアトロフ峠事件

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【怪事件】ディアトロフ峠事件

 

〇概要(Wikipediaより引用)

「ディアトロフ峠事件(ディアトロフとうげじけん)とは、1959年2月2日の夜、当時のソ連ウラル山脈北部で雪山登山をしていた男女9人が不可解な死を遂げたことで知られる事件である。

 

〇発生年月日:1959年2月2日夜間

〇現場:ホラート・シャフイル山(マンシ語で「死の山」)の東斜面。

〇被害者:ウラル科学技術学校(現在のウラル工科大学)の学生及び卒業生

 初めに発見された5人

 ・イーゴリ・アレクセーエヴィチ・ディアトロフ:一行のリーダー。19歳。

・ジナイダ・アレクセーエヴナ・コルモゴロワ :18歳。

・ルステム・ウラジーミロヴィチ・スロボディン:19歳。

・ユーリー(ゲオルギー)・アレクセーエヴィチ・クリヴォニシチェンコ:20歳。

・ユーリー・ニコラエヴィチ・ドロシェンコ:17歳。

後から発見された4人

・アレクサンドル・セルゲーエヴィチ・コレヴァトフ:21歳

・リュドミラ・アレクサンドロヴナ・ドゥビニナ:17歳。

・ニコライ・ウラジーミロヴィチ・チボ=ブリニョーリ:20歳。

セミョーン(アレクサンドル)・アレクサンドロヴィチ・ゾロタリョフ:34歳。

唯一の生存者

(・ユーリー・エフィモヴィチ・ユーディン:1937年7月19日生まれ、2013年4月27日没。28日に持病のため離脱。)

 

〇経緯

・一行は、スヴェルドロフスク州内のウラル山脈北部においてスキーでのトレッキングを計画。

・一行の最終目的地は、事件発生現場から北に約10キロのオトルテン(ロシア語版)山。

・1月27日、一行はオトルテン山へ向け出発したが、その翌日、ユーリー・ユーディンが持病のリウマチの悪化から離脱、一行は9人になる。

・1月31日、未開の原生林を北西方向に進んできた一行はオトルテン山麓に到達した。

・2月1日、一行はオトルテン山へ続く渓谷へと分け入った。その際、西へ方向を誤り、ホラート・シャフイル山に登ってしまう。誤りに気づいた一行は、遮蔽物のない山の斜面にテントを張る。その理由は不明だが、生存者であるユーリー・ユーディンは、「ディアトロフは、すでに登った地点から降りることを嫌ったか、この際山の斜面でのキャンプ経験を積むことに決めたのではないか」と述べている。

 

〇捜索と発見

・2月12日、リーダーのディアトロフがスポーツクラブに電報を送ることになっていたが、来なかった。数日の遅れはつきものだったため、見逃された。

・2月20日になってようやく、親族の要請によって救助隊が送られる。その後、軍や警察まで送られ、大規模な捜索が行われた。

・2月26日、捜索隊がホラート・シャフイル山で、ひどく損傷して放棄されたテントを発見。

 

〇現場の異変

・テントは内側から切り裂かれ、雪に覆われていた。

・荷物はテントに置き去りにされていた。

・8つないし9つの靴下の足跡、片足だけ靴を履いた足跡、そして裸足の足跡が、近くの森(谷の反対側、1.5キロ北東)に向かって続いていたが、500メートル進んだところで雪に覆われて見えなくなった。

・森のはずれに生えているヒマラヤスギから、キャンプ地までの間に、5人の遺体を発見。・全員、低体温症で亡くなっていた。

・イーゴリ・アレクセーエヴィチ・ディアトロフ

・ジナイダ・アレクセーエヴナ・コルモゴロワ

・ルステム・ウラジーミロヴィチ・スロボディン:頭蓋骨に小さな亀裂。しかし死因とは関係なし。

・ユーリー(ゲオルギー)・アレクセーエヴィチ・クリヴォニシチェンコ

・ユーリー・ニコラエヴィチ・ドロシェンコ

 

・残り4人の遺体を探すのにはさらに2か月を要し、残りの遺体は、ヒマラヤスギの木からさらに森に75メートル分け入った先にある渓谷の中で、4メートルの深さの雪の下から発見。

 ・アレクサンドル・セルゲーエヴィチ・コレヴァトフ:

・リュドミラ・アレクサンドロヴナ・ドゥビニナ:足に、クリヴォニシェンコのウールのズボンの切れ端が巻かれていた。肋骨を損傷。舌を失っていた。

・ニコライ・ウラジーミロヴィチ・チボ=ブリニョーリ:頭部に怪我。

セミョーン(アレクサンドル)・アレクサンドロヴィチ・ゾロタリョフ:ドゥビニナの人工毛皮のコートと帽子を被っていた。肋骨を損傷。

 

〇捜査

 ・先に発見された5人の死因はいずれも低体温症。

 ・後に発見された4人は、事情が違い、遺体は外傷を負っておらず、あたかも非常に高い圧力を加えられたかのようであった。

 

〇原因

・雪崩説(最有力):雪崩によるパニックによる事故。

・ただし、現場は、雪崩が発生するには傾斜が小さい。

・捜査当局がキャンプ地から続く足跡を見たことは、雪崩説を否定する根拠になる。

 

・「抗いがたい自然の力」

 ・何人かの犠牲者の衣服から、高い線量の放射能を検知

 ・遺体から、眼球や舌が欠如していた。

 

・人為的な何か

・1990年代になって情報が公開された際、いくつかの資料が失われていた。

 

〇謎

・一行のメンバーたちの葬式に出席していた者が、彼らの肌の色が「濃い茶褐色」になっていたと証言。←放射線障害。被ばく焼けの可能性がある。

・事件のあった夜、事件の発生地点から南に50キロ離れた場所にいた別のトレッキング客の一行が、ホラート・シャフイル山の方角に、奇妙なオレンジ色の光球を目撃したと報告。

・同様の「光球」は、1959年2月から3月にかけて、イヴデリとその隣接する地域で、それぞれ無関係の目撃者(気象・軍関係者を含む)によって目撃されている。これらは後に、R-7大陸間弾道ミサイルを発射した光であったことが証明されている。

・一部の報告は、軍がこの地域を密かに利用し、そのことの隠蔽に取り組んできたのではないかという憶測につながる大量の金属くずが、この地域に置かれていたことを示唆している。

・ディアトロフ一行の最後のキャンプ地は、R-7大陸間弾道ミサイルの試験発射が何度か行われたバイコヌール宇宙基地から、ソビエト連邦内の主要な核実験場に直接通じる道の途上に位置していた。

・テント内に残されたカメラのフィルムを現像した結果、彼らの姿を映したものが多数を占めたが、最後の1枚が判別不可能ながら「光体」のようなものであった。

 

・ドニー・アイカー著作『死に山』

・現場のドーム状かつ左右対称の地形はヘアピン渦(カルマン渦)現象と呼ばれる特異な気象現象が起こるには理想的な環境であり、繰り返し起こった竜巻による強風と低周波音に晒されて一行がパニックに陥りキャンプを飛び出し、凍死や転落死に至った可能性がある。

・事件現場の近くには核実験場があるが、核ミサイルによる被ばくにしては線量が低い。その程度の量なら大気汚染でもあり得ること(実験場から放射線が届いた可能性も)

・日焼けについても長時間雪原で日光に晒されていれば起こり得る。

・犠牲者の眼球や舌の喪失は、野生動物による捕食や、水に浸かっていたことによるバクテリアに起因するものだと推測。

 

 〇社説

 色々な要因が複雑に絡まり合って9人は命を落としたと思われる。しかし、自然現象だけで説明するには無理があったり、意図的にデータが隠されていたり、それらの要因の中に、人為的な策謀、及び陰謀が絡んでいることは否定できない。

 そもそも、誰の眼球が欠如していて、誰の服から高い放射線量が検出されたのか等の情報がはっきりしないことから、どこまで事実なのか分からない。

 死んだのか、殺されたのかは不明だが、9人の生命を悼む。

【未解決事件】ラトクリフ街道殺人事件

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【未解決事件】ラトクリフ街道殺人事件

 

〇概要(Wikipediaより引用)

 「1811年12月にイギリス・ロンドンの幹線道路であるラトクリフ街道で起きた連続殺人事件。2家族計7人が惨殺され、当時のロンドン市民を恐怖に陥れ、19世紀のイギリスでは切り裂きジャックと並んで残虐と非道を象徴する事件とされた。事件発生の同月に犯人が断定され、間もなくその者が自殺したことで事件は一応終息したが、後には当時の警察捜査の杜撰さが指摘されたことで、この犯人断定には疑問がもたれており、より近代的な警察組織の必要が論じられる契機にもなった。」

 

□第一の事件

〇発生年月:1811年12月7日夜中:約20分の間

〇現場:ラトクリフ街道(英国, ロンドン)の洋品店

〇被害者

洋品店の店主夫婦:頭部を叩き潰される。

・その店主の息子(生後3か月): 顔面が潰された末、首から胴に裂傷

・店員の少年:頭部を叩き潰される。

〇凶器:大きな鑿、槌などの工具類

〇証言、手がかり:

・店の裏に二組の足跡

・男がうろついていたという証言

 

□第二の事件

〇発生年月:1811年12月19日夜中

〇現場:ラトクリフ街道(英国, ロンドン)の酒場(件の洋品店の近く)

〇被害者

洋品店の店主夫婦:頭部を叩き潰される。

・店員の少女:頭部を叩き潰され、首と胴がほぼ切り離されていた。

・(同居していた14歳の孫娘はかろうじて被害を逃れている)

〇凶器:大きな鑿、槌などの工具類

〇証言、手がかり:

・犯人は身長180㎝程

・足の不自由そうな男。

 

□犯人

ジョン・ウィリアムズ(John Williams):27歳の船員が23日に尋問を受ける。

・最初の事件現場である洋品店の店主とともに船に乗った経験がある。

・二件目の現場である酒場を訪れたこともある。

・二件目の事件の夜には、当時泊っていた宿から外出しており、帰宅時には外出前よりも多くの金を持っていた。

・ウィリアムズは容疑を否認したが、事件後に彼の服に血痕があった。

 

〇容疑者?の自殺

・同月27日、ウィリアムズは独房で首を吊って自殺。

周囲は彼が罪を認めたと解釈し、これにより本事件はウィリアムズの単独犯として終息した。

・同月31日、彼の遺体は凶器の工具類とともに荷馬車に乗せられて街中を引き回され、1万人もの群衆たちの前に晒し者にされた末、穴の中へ放り込まれ、心臓に杭を打ちこまれた。

 

〇補足

・そもそも犯人だと断定されていない。ウィリアムズの自殺の動機も不明。尋問による可能性もある。

・ラトクリフ街道付近では、水夫、労働者など、様々な外国人が往来していたことから、何の根拠もなしにアイルランド人、ユダヤ人、中国人等が疑われた。

・ウィリアムズについて、調書に「背の低い足の不自由なアイルランド人」と記述されていたが、彼はスコットランド人であり、『タイムズ』紙の報道によれば足の不自由もなかったとされ、証言、痕跡と食い違う点がある。

1810年代当時のイギリスの警察事情は、非常に杜撰なもので、ウィリアムズの拘置に至るまでは、噂話だけを鵜呑みにして、外国人、そして泥酔者、精神疾患者たち数十人が拘置されたという。

・ウィリアムズの拘置以後、捜査はされていない。

・仮にウィリアムズが真犯人であったとしても、また物証である工具類は重く、1人でそれらを運んで店内に侵入することは無理があり、単独犯行は困難とも考えられている。

 

〇社説

警察と時代背景が酷かった。

何がどこまで真実なのかは分からないが、ウィリアムズが真犯人といえる証拠もいえない証拠もはっきりしていないにも関わらず、容疑者と断定している。

仮に、暴力的な尋問の末、殺してしまった警察官が、自殺に仕立て上げたのならば、あまりにも恐ろしすぎる。

彼含め、殺された8人の冥福を祈りたい。

【怖い話】鏡

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昔の話……

親戚の子と、散歩をしていた時のこと……

お盆の時期だったと記憶している。

 

田園から少し離れたところにある、森と、大きな石壁の間にある、長い坂……

そこに差し掛かった時、長い髪の女の人が、暗い顔で犬を散歩していた。

 

田舎の住宅地であるため、大体は顔の見知った人であるが……その人にも、犬にも見覚えがなかった。

 

「こんにちは」

都会では素通りだが、田舎だと見知らぬ人でも挨拶をする。

 

「……あ、こんにちは……」

女の人からは、ぎこちない返答を得た。

 

その後……

 

先ほどまでニコニコしていた親戚の子の様子がおかしい。

はしゃいでいたのが、急に黙りこくってしまった。

そして、ずっと背後を気にしている。

 

「どうしたの?」

 「家、ついてから話す……」

 

その子は言った。

「さっき、あいさつした女の人……鏡に映ってなかった。見間違いかもしれないけど」

 

鏡、つまり、カーブミラーを見た時に、あの人は映っていなかったという。

犬とリードだけだったとか……

 

盆の時に帰ってきた幽霊だったのかもしれない。

まあ、あっちの世界から、死に分かれた愛犬の散歩をしに戻って来たんだなと、感慨にふけることで、恐怖を拭い去ることを決めた。

 

その後……その女も、犬も、目にしていない。

ここで終わればよかったのだが……

 

 

……不可解な後日談が発生する。

 

 

うっかりしてその時は気づけなかったが、あの曲がり角に、カーブミラーなんて存在しないし、存在していたこともないのである。

 

もう一度、親戚の子に尋ねた。

すると……

「いや?カーブミラーじゃなくて、鏡……普通の、全身映るような長いやつがあったじゃん?」

 「……」

 

恐らく、姿見のことをいっているんだろう。

しかし、明らかにそんなものは目に入らなかったと記憶している。

姿見なんかがあったら、すぐ気づく気がするが……

 

 

 

一体、何がそこにいて、だれが何を見ていたのか……

今となっては訳も真相も分からない、遠い夏の話でした。

【怖い話】昨日の夜……

これは、つい、昨日の夜(2021/1/28~2021/1/29)に起こったこと……

 

昨晩12時に、寝床に入った。

 

だが、日中遭ったトラブルを思い出し、むしゃくしゃしてしまった私は、

それから12時~3時までもの間、眠りにつけなかったのである。

 

「くそっ!」

 

イライラした私は、外へ出ようと思った。

満天の星空……だったらよかったが、一面の曇り空……

まるで、水で割られた牛乳のよう……

 

しかし、時に、雲の向こうで流星が垣間見えることもある。

雲に隠れているだけで、星空には変わりないのである。

 

私は靴をはき、外へ出て歩いた。

一面の田園地帯。

午後に雨が降っていたため、所々で霧が立ち、まるで幽霊のようにも見える。

 

1時間ほど……独り言を言いながら歩いた。

高校時代、仲間と作った劇の長台詞を復唱したり、自問自答してみたり、TEDのプレゼンターみたいに英語で、または日本語で喋ってみたり、観客どころか、誰もいないため、充実した散歩になった。

 

傍から見たら変な人だが、傍から見る人がいなければ、変な人だっていい。

時刻は午後4時。そして真冬の田舎……

誰もいない。

 

だが……湖の近くにある小さな坂を上り始めた時……

「あれ?」

 

何かがおかしい……

 

歩いていない。歩かされている……

何かに憑りつかれてしまっているんだろうか……

頭の中に、文章も出てこなくなった。

「手足が勝手に動いている」

そんな感覚だった。

 

体重をかけても、力を抜いても、脚も手の振りも止まらない。

「あれ~?」

 

坂を登り切ると、そこに、街灯……

80年代のSFアニメのような雰囲気の漂う風景だった。

 

(こんなところに街灯なんてあったっけ……)

 

そこで意識が飛び!!!

自室のベッドの上にいた。

時刻は4:30……

「あれ?寝てただけ?夢?」

 

しかし、上着を着たまま眠っている。

しまっていたはずの靴も、外へ出ていた。

 

寝ぼけていただけだろうか?

夢中遊行、夢遊歩行でもしてしまったのだろうか?

 

しかし、今日行ってみたら、そんなところに街灯は無かった。

「私……どうしちゃったんだろう……?」

 

ストレス性の何かかもしれませんが……気楽に生きましょう。

 

フォークロアまとめ その15 信じようと信じまいと……  

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フォークロアまとめ その15 

信じようと信じまいと……  

 

ベルギーで、神父が教会内で男を殺し、自らも命を断つという事件があった。狭い町にしては妙なことに、被害者の男に誰も心当たりはなかった。死因は絞殺だったが、左右の肩甲骨付近に一際大きな傷があった。そして、男の傍らには、一対の巨大な翼がうち捨てられていた。

信じようと、信じまいと…… 

 

十九世紀末、ドイツの学者が古書を開くと、一匹の羽虫がその見開きに押しつぶされていた。 何の気なしに彼がその羽虫を引き剥がすと、虫は羽音も高く飛び去っていった。偶然にも、虫が挟まっていたのは蘇生術についてのページであった。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある女性がふざけ半分に、鏡の中の自分に向かって手を振った。鏡の中の自分は同じ動きをしたあと「さよなら」とつぶやき、どこかへ去っていってしまった。その日から、彼女が鏡やガラスの前に立っても、それらは彼女を映さなくなってしまった。

信じようと、信じまいと……

 

とある地方に「入れ替わりつつある兄弟」がいるという。ある日を境に、性格や能力、さらには記憶まで、徐々に兄が弟に、弟が兄になっているそうだ。それを知った兄の妻はとりあえず離婚した。入れ替わりが完了するのを見計らって、弟と再婚するらしい。

信じようと、信じまいと…… 

 

スペインの古い教会から一枚の絵が発見された。絵そのものは油絵なのだが、描かれているのはどう見ても日本の侍だった。絵の裏には「我が村を救った英雄」とあり、鑑定の結果、十二世紀頃の物だとわかった。誰が描いたものなのか、そしてこの侍は誰なのか 知る者はいない。

信じようと、信じまいと…… 

 

リバプールに住む男はある日、鏡に映る自分の行動が正反対の挙動を示すことに気づいた。

男は右手を挙げるが、鏡面の中の自分は左手を上げる、といった具合だ。それは、男が36歳になるまで続いたが、それ以降は右手を挙げれば中の男もきちんと右手を挙げるようになった。男は72歳でこの世を去った。

信じようと信じまいと……

 

ニューヨークのとある高層ビルのエレベーターには、奇妙な貼り紙がある。誰が貼ったかは謎だが、それには「一人で乗らないで」と書かれており、実際に一人で乗った人が行方知れずになる事件が何件も発生しているという。この貼り紙が貼られる前はそのような事件が起こっていないにも関わらず……である。

信じようと信じまいと……

 

米国を襲った過去最大級のハリケーンの通過地域で「携帯電話に死んだはずの人間から電話がかかってきた」という通報が警察に相次いだ。ある科学者は、ハリケーンの猛烈なエネルギーにより時空に歪みが生じ、パラレルワールドからの電波が紛れ込んだのだろうと話している。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある女性が畸形嚢腫という腫瘍のために切除手術を受けた。医師によれば、双子で生まれるはずの妹が、彼女の腹に残ってしまったものだそうだ。

手術は成功し、彼女が療養のため他の病院に移る日のこと、見たこともない少女が彼女を指差し「人殺し」と呟いたと言う。

信じようと、信じまいと…… 

 

指を組んでみてください。きっと利き腕の指が上になることでしょう。もしも利き腕と反対の指が上になったあなたは、注意してください。あなたは鏡の世界から誤って来てしまった人間です。夜中に鏡を見るのは絶対にやめたほうがいいでしょう。もう一人のあなたが鏡の中で外に出れるのを待っていますよ。

信じようと信じまいと……

 

ある少女が何かに咬まれたと言って泣き叫んだとき、癲癇で処理しようとした警官は、目の前で彼女の二の腕に歯型が浮き出るのを見て仰天し、慌てて司祭に連絡した。彼女によるとそれは黒いマントを身に纏っていたという。警官は、彼女にしか見えない何物かが彼女を襲ったのは間違いないと証言している。

信じようと信じまいと……

 

2012年5月21日の朝 大通りを歩いていた男は妙なことに気が付き足を止めた。平日の朝にしては人が少なすぎるのだ。頭上では、丁度月が太陽を飲み込んでいる最中だった。「月が太陽も人も隠してしまったのだろうか」日食に気をとられていた男は、自分の足が黒く溶け出していることに気づかなかった。

信じようと信じまいと……

 

東京スカイツリーに使われている鉄材は、戦争の際に活躍した米軍の戦車を鋳潰したものが使われているという。なんでも、鉄骨に耳を当てると、エンジンの音、爆弾の破裂する音、若い兵士の叫び声が聞こえるという。 

信じようと、信じまいと……

 

信じようと、信じまいと…… 怪僧ラスプーチンが貴族の一団によって暗殺された まず、大人三人を殺せる猛毒入りのケーキやワインでもてなしたが、効果無し 焦った一人が胸を銃で撃ち抜き、鉛入りの重い杖で頭を殴りつけ、その後皆で川へ放り込んだ にも関わらず、死因は溺死だったという

信じようと信じまいと……

 

ある雨の晩、バーで男が「自分の後を誰かがついてくる気がする」としきりにボヤいていた その話を聞いた人は皆、気のせいだろうと言い、信じようとしなかった。男がバーを出ていった後、ふと上を見上げた女が悲鳴をあげた。男の通った道をなぞるようにして、天井にびっしりと靴跡がついていたのだ。

信じようと信じまいと……

 

とある女性は生後六ヶ月のとき熱病で失明してから、光のない生活を送ってきた。十八歳のとき、熱湯を張ったまま、まだ水でぬるめていない浴槽に誤って足をつけ、悲鳴を上げた瞬間、彼女は自分の目が見えることに気がついた。

信じようと、信じまいと…… 

 

ハリガネムシという寄生虫がいる。成虫になるまでカマキリなどの昆虫の体内で過ごし、最後には宿主を水辺まで誘い、その身体を食い破って出てくるという生物である。最近、川に飛び込んで自殺した男性の体内から、二メートル近くまで育ったハリガネムシが見つかったという。

信じようと、信じまいと…… 

 

魂の重さを21gだと量った実験は有名だが、実はこの実験には続きがある。いわゆる「憑いている」人形は、同一の工場で作られたほかの人形に比べて、21g重いのだと言う。

信じようと、信じまいと……

 

物心ついたときから、翌日のことを予言する少年がいた。両親は息子をとても大事に育てたが、少年の十歳の誕生日にその子を残して自殺してしまった。その前日少年は「明日自分の能力がなくなる」と予言したそうだ。

信じようと、信じまいと……

 

アルコール中毒の男がいた。男はまさに浴びるように酒を飲み続けていたが、ある朝自宅で死んでいるのが発見された。死因は水を飲みすぎたことによる「溺死」であった。死の前日、男は「いい酒が手に入った、一緒に飲まないか」と友人に話していた事がわかった。男は何を飲み、何に酔っていたのだろうか。

信じようと信じまいと……

 

1998年、とある郊外に古びた気球が墜落した。籐で編んだゴンドラには二体の白骨死体が入っており、調査の結果、気球は十九世紀初頭の頃のものと鑑定された。気球は200年近い間、どこを彷徨っていたのだろうか。そして二体の白骨は誰なのか、真相を知る者はいない。

信じようと、信じまいと……

 

主人公の名前を決めることができるゲームで、名前を「ツナカユリコ」にすると、自身に不幸が訪れるという。ある少年がRPGを始める際に主人公の名を「ツナカユリコ」にしたところ、どこからともなく視線を感じたという。なお「ユリコ」だけでも効果があるらしい。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある女性は「少しだけ時間の進んだ自分」が見えていたという。喫茶店に入ればすでにコーヒーを飲み終えた自分が座っている、といった具合だ。ある日彼女が道を歩いていると曲がり角の先に自分が倒れている。それを見た彼女は来た道を急いで引き返した。それ以来、もう一人の自分を見ることはなくなった。

信じようと信じまいと……

 

十八世紀後半のイギリスで、非科学的なものを否定する学会があった。彼らは、妖精や霊魂、交霊術などをすべて科学的に立証し、そのたびに霊媒師や霊能力者を否定していった。しかし驚くべきことは、彼らの学会は今現在もメンバーが変わっていない、ということである。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある小学校には「村瀬さん」という用務員が働いているという。彼はもう十年もその小学校で働いており、その学校の生徒なら誰でも一度は彼と遊んだことがあるほどだった。だが、その学校にはいままで一度も「村瀬」という名の用務員は勤めておらず、教師のだれも「村瀬」という人物を見たことがない。

信じようと信じまいと……

 

ある男の前に一人の老人が現れ「お前さんの願いを一つだけ叶えてやろう」と言った。男は即答した。「地球のゴミを消して、動植物の住みやすい環境にしてくれ」。その年、第二次世界大戦が勃発し、全国の死者数は前年度をはるかに凌いだ。

信じようと、信じまいと……

 

夕方、黄昏の時刻を逢魔ヶ時という。日が沈みかけ影が薄く判りづらくなる頃だが、実際の魔物には全く影が無い。もしそれに気づいたなら、そっと後ろから近づき「影はどうしたの」とつぶやくといい。気づかれた魔物は気づいた人間の言いなりにならなければならない。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある地域では、陸の腐乱死体を赤鬼、海の腐乱死体を青鬼と呼んでいる。前者は全身の皮膚の色が真っ赤になり、後者は真っ青になることから由来している。ある日その地域で、空から身元不明の死体が落下してきた。それは地面に激突した衝撃で激しく損傷しており、全身の皮膚が黄色く腐敗していたという。

信じようと信じまいと……

 

とある工場で小さな爆発事故が起き、作業員一人が怪我をした。しかし、両腕に軽い切り傷を負っただけでたいした怪我ではなかったため、仕事にもすぐに復帰した。だが、彼は奇妙なことに気づく。事故が起こる前までは右利きだったはずが、今は左利きだったのだ。

信じようと、信じまいと…… 

 

男が弁当を木に吊るして草刈りをしていた。昼飯時になって弁当を下ろそうとすると妙に軽い。包みを開けると、弁当はすっかり食べられており、代わりに白い花が一輪残されていた。通りがかった旅人に見せると、これはカタクリの花で、白色のものは非常に珍しいのだと言った。

信じようと、信じまいと…… 

 

南米に、必ず当たる予知夢をみる男がいた。彼曰く、夢の中で、少し未来に起こる出来事が、自分の目の前で繰り広げられるのだという。その男が、ある朝ベッドの上で舌を噛み千切って死んでいるのが見つかった。死にたくなるほどの惨状を、男は夢で見たのであろうか。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある男のメールボックスに送信日が30年後のメールが舞いこんだ。内容はただ一文、「30年前の自分、逃げろ」男は何から逃げてよいのか分からないのでとりあえず「逃げて」いないが、それが分かるのは果たして30年後なのだろうか。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある森に「恋人の木」と呼ばれる、寄り添い立つ二本の木がある。人の背丈ほどのその木は、成長せず枯れもせずに数百年間も立ち続けているという。その場所は、中世、身分の違いから結ばれる事を許されなかった二人の男女が、永遠の愛を誓って命を断った場所だという。

信じようと、信じまいと…… 

 

時計を見ると、秒針が一秒以上止まっている。そんな経験をしたことがある人はいないだろうか。ある男がデスクワーク中にふと時計を見ると、なんと五秒間もの間秒針が静止していたという。その後いつも通りに動き出した時計を見ながら男は「こいつも自分の仕事をサボる時があるのだろう」と言って笑った。

信じようと信じまいと……

 

韓国人の男が、ホームから落ちた人を助けようとして死んだ。マスコミは彼をこぞって英雄扱いした。だが、鉄道会社と警察は知っている、その後周辺の駅ホームからの飛び込む者が大幅に減ったことを…… 

信じようと、信じまいと……

 

とある海水浴場……人の右手だけが泳いでいるという噂が流れ、海水浴客が何者かに足を引かれ溺れかける事件まで発生した。耐えかねた地元観光局の依頼により、漁師がその「手」の捕獲に成功した。それは何故かマネキンの左手だったのだが、以降噂は立ち消えた。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある男が言うには、夢の中でゲームをする。それに勝ったら願い事を一つかなえてもらえる しかし負ければ命を取られるらしい。とんでもない賭けだが、今まで負けた事がない。願い事はささやかだし、所詮夢だと安心していた。ところが男は心不全で突如亡くなる。男の最後の願い事は世界の平和だった。

信じようと信じまいと……

 

ある男が秋葉原の路上店で、人口知能会話ソフトが三百円で売られているのを見つけた。 有名なメーカー製であったため、男は喜んでそのソフトを買い、帰宅するとすぐに試したが、そのソフトは「助けて」と「もう許して」の二種類しか返事をしなかったという。

信じようと、信じまいと…… 

 

営団地下鉄の某駅には奇妙な噂がある。終電が出た後に、男性用トイレの奥から二番目の個室に入ると、タイムスリップするというものだ。ある夜、終電を逃した男性が件の個室に入り、事を済ませてドアを開けると、目前には朝の通勤ラッシュでごった返す人ごみがあったという。

信じようと、信じまいと…… 

 

あるガンマンは、愛用していた一丁の銃の残弾を全て外す夢を見て以来、その銃を使うことをきっぱりとやめた。数年後、その銃はしまわれていたクローゼット内で突如暴発したが、不思議なことに、銃口の先にいたガンマンの娘は無傷だった。

信じようと、信じまいと……

 

「吸血鬼に血を吸われると自分も吸血鬼になる」これは、狂犬病患者等を吸血鬼と思い込んだが故の間違った認識らしい。実際は「吸血鬼の血を体内に入れてしまうと自分も吸血鬼になる」のだという。そう告白した男は、200年経った今も後悔し続けている。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある青年が、有名な拷問法を自分で試してみようと思い立ち、鏡に向かって「お前は誰だ」と問い続けてみた。しかし数分経っても身体に異状はない。これで最後にしよう、と思いつつ「お前は誰だ」とつぶやいたとき、青年の背筋は凍った。今、鏡の中の自分は、瞬きはおろか、口すら動いていなかったのだ。

信じようと、信じまいと……

 

本は人間にとって読むものであり、人間は本にとって自分を読むものである。これは紛れもない事実だが、世の中には、人間を読む本が存在する。その本に読まれた人間は、すべての記憶や記録から消え去り、本には読まれた者の人生の記録が、文章となって浮かび上がるという。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある高校のサッカー部の新人ゴールキーパーは、1秒後の世界が見えると豪語し、先輩達のシュートをすべて弾き返すセーブ力を見せ、スタメンに起用された。しかし県大会では、あっさりとゴールを許し、大敗してしまった。噂では、相手チームのストライカーは2秒後の世界が見えると自称していたという。

信じようと、信じまいと……

  

某県某市にある神社の縁結び効果は絶大であり、一心に願えば、ある代償と引き換えに必ずや相手は自分の虜になる。だが、この神社に祈願して長続きしたカップルは一組もない。何故なら求められる代償は「祈願者が相手を恋慕う気持ち」だからだ。

信じようと、信じまいと…… 

 

1944年10月25日にシブヤン海で撃沈された戦艦武蔵。記録を基にした調査で残骸を発見できていない一方、その近海で米海軍の潜水艦が海中を移動する巨大な何者かと遭遇している。

信じようと、信じまいと……

 

アメリカの蘇生研究所で行われた実験により、死後数時間が経過した犬を蘇生させることに成功したという記事は、発表と同時に瞬く間に拡散され、物議を醸した。蘇生した犬は正常で、脳にも障害は見られなかったと書かれていたが、蘇生後から、天使の絵を異常に怖がるようになったことは書かれていない。

信じようと、信じまいと……

 

とある学校の図書室で少女の遺体が発見された。教師の不注意で少女を閉じ込めたまま大型連休を迎えてしまったのだ。しかし不可解な点が一つあった。遺体の傍らには、このような文章が残されていたのだ。「大好きな本に囲まれているからひとりでも怖くなかった。でも、鍵穴から覗いている目が怖かった」

信じようと、信じまいと……

フォークロアまとめ その14 信じようと信じまいと……  

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フォークロアまとめ その14

信じようと信じまいと……

 

とある繁華街を歩いていた老人が行方不明になる事件があった。目撃者によると、カレー屋に入ったのを最後に消息を絶ったようだった。だがおかしなことに、そのカレー屋が繁華街のどこにもなかった。後日、家族に「食べ過ぎて金が足りない、金を持ってきてくれ」と電話があったが、警察は悪戯と見ている。

信じようと信じまいと……

 

ある男が釣竿をネス湖に落としてしまった。すると女神が出てきて 「落としたのはボロの竿か、それとも立派な竿か」と尋ねてきた。男がネッシーを釣り上げることができるやつだ、と答えると「そのためにはネッシーを用意しなくてはいけない。千年待て」と言って水中に消えていったという。

信じようと信じまいと……

 

とある教会には未来を映し出す鏡がある。この鏡の前に立った人は、自分の三十年後の姿を見ることができるといわれていた しかし、十年ほど前から鏡は人間の姿をまったく映さなくなってしまった 鏡はただ壊れただけなのか それとも……

信じようと、信じまいと…… 

 

ネット上のあらゆる場所で見られる誹謗や中傷の書き込み それらの文言を完全に網羅するまとめサイトが存在するという。そのサイトは何の目的も持たず、全ての罵詈雑言を機械的にまとめ続けている。一見悪意に満ちたネット上の文章は、全てそのサイトからの引用にすぎない。

信じようと、信じまいと…… 

 

某県某市に、決して開かないマンホールがある。その厳重さは、マンホールの内部に鉛を注入してある程である。そして、そのマンホールの内側から何か物音を聞いた者もいるそうだ。 その地下には下水もガス管も地下鉄も存在していない。一体何に蓋をしているのだろうか。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある男がかつて同棲していた女性には、予知能力があった。作ってくれる夕食はいつも男が一番食べたい物だったし、傘を渡された日にはどんな晴天だろうと雨が降った。ある日、男は仕事で大変なミスを犯し、上司に叱責された。傷心して自宅に帰ると、彼女はちょうど、二人分のロープを天井から下げていた。

信じようと信じまいと……

 

とある博物館には「天井から吊されたイス」が展示されている。なぜなら、そのイスに座った者は「必ず死ぬ」と言い伝えられているからである。「試しに座ってみよう」などという不心得者が出ないよう、博物館側は天井から吊すことで、危険を未然に防いでいるという。

信じようと、信じまいと…… 

 

↑バズビーズチェア

 

必ず人を殺せる呪いの方法がある。呪い殺す人物のドッペルゲンガーを創出し、その当人に見せることで、死に至らしめるというものだ。ただし、呪いをかける者のドッペルゲンガーも同時に創出される理なので、あくまでもこの呪法は最後の手段なのだそうだ。

信じようと、信じまいと…… 

 

拒食症に悩まされていた男が、ある日突然食欲を取り戻した。男は人並み以上に食べ続けたが、七日目の朝に急死してしまった。男の過食を聞いた検死官は驚愕した。死因は餓死だったからだ。検死報告によると、男は少なくとも一ヶ月は何の栄養も取っていないとのことだった。彼は何を食べていたのだろうか。

信じようと信じまいと……

 

1966年12月、世界各地で青い雪が降るのが観測されたという。それからというもの、この現象は確認されていなかったが、2001年12月、35年ぶりに再び真っ青な雪が観測された 関連は不明だが、1966年、2001年は共に獅子座流星群が大出現した年としても知られている。

信じようと信じまいと……

 

二メートルほどもある大熊が、川で死んでいるのが発見された。検死をした獣医は溺死と結論付けたが、立会いの警察官は首をひねった。熊の両足首には強い力でつけられた圧迫跡があり、持ち上げられた形跡が残されていたのだ。まるで、誰かが熊を逆さまに吊るし、頭を水中に浸けて溺死させたかのように。

信じようと信じまいと……

 

ロシアの某所で、豪奢で煌びやかな箱が発見された。その箱は道路の中央に放置されており、ボストンバッグほどの大きさだった。箱の中には毟り取られた人間の下顎が大量に入っていた。検査をした結果、その下顎は全て同一人物のものだったという。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある精神科医は、患者のひとりを使い、ある実験を行った。患者を催眠状態に置き「あなたは存在しない」と言い続けるというものだ。その結果、患者は本当に消えた。ただ、患者はあらゆる記録や、人々の記憶からも消滅してしまった。実験の成功を証明することが出来ないと精神科医は嘆いたという。

信じようと、信じまいと……

 

アラスカに、十日間の遭難から生還した男がいた。彼は遭難の間、谷底で見つけたマンモスを食べて生き延びたと証言した。調査団が現地に向かったが、そこには何かの毛皮があるのみだった。その後、男は何かに誘われるように再び失踪し、今度は二度と見つからなかった。

信じようと、信じまいと…… 

 

深夜二時、ある女性は目覚まし時計代わりに使っていたCDラジカセに叩き起された。曲は音が飛んでおり「Get out here」と繰り返し再生していた。怖くなった彼女がアパートを出た直後、隣の部屋で大規模なガス爆発が起きた。焼失してしまったラジカセは、亡くなった母の形見だったという。

信じようと、信じまいと……

 

カラオケマシンDAMに、とある文字を打ち込むと、楽曲名も歌手名も表示されない曲が送信される。その文字列を知り得た男が、友人数名とカラオケボックスを訪れ、興味津々でその文字を入力し、送信した 瞬間、男は意味不明な言語で何かを歌い続け、終わる頃にはその文字をすっかり忘れてしまっていた。

信じようと、信じまいと……

 

ユタ州に住むルーシー・ウィリアムズさんはある時、奥歯のさらに奥の歯茎から小さな何かが突出していることに気付いた。彼女は特に気にも留めず暮らしていたが、ある日突然、それはぽろりと抜け落ちた。なんとそれは琥珀だった。

信じようと、信じまいと……

 

平成四年、栃木県のとある市で、二人の少女が行方不明になった。捜索が始まってすぐに、木村早苗が井戸の中で死んでいるのを発見された。それから数年後、小林裕子の死体が同じ井戸で発見された。捜査の結果、木村早苗に突き落とされたものと判明した。

信じようと、信じまいと…… 

 

よく晴れた日に青空を見上げるのは気持ちの良い事である。しかし、月の綺麗な晩には、あまり空を見上げたりしない方が良いかもしれない。月に照らされた病院の屋上に、風車を回す少年を目撃してしまうかもしれないからだ。少年を見た者には大きな災いが降りかかるという。

信じようと、信じまいと……

 

深夜、シャワーを浴びている。何気なく排水溝を覗き込むと 向こう側からも誰かが覗いていた。

信じようと、信じまいと……

 

とある田舎町で、連続殺人事件が発生した。十日ばかりで五人もの被害者が発見され、いずれも顔の皮を剥ぎ取られていた。捜査は難航したが、ある日送られてきた「気に入った顔があったよ」という投書を最後に犯行は止み、犯人は今も行方をくらませている。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある女性の元に、ある朝、差出人不明の封筒が届いた。中の紙には一文だけ「私からあなたへ」とだけ書かれていた。その日から毎週、同様の手紙が届くようになったが、受け取るたびに筆跡が違うのだという。この20年で彼女に手紙を送った「私」はついに1000人を超えた。

信じようと、信じまいと…… 

 

仲の良い四人兄弟は、親に写真を撮って貰うことにした。14歳の長男は、おふざけで心霊写真にしようと右足を曲げ、左足だけで立った。他の三人も面白がって協力し、片足しか映らないような構図に並んだ。現像した写真には、左足がない長男が写っていた。

信じようと、信じまいと……

 

ロンドンで、五年間行方不明だった男が当時と同じ格好で発見された。話によると、男は二階建ての建物のエレベーターに三階のボタンがあるのを発見し、好奇心からそのボタンを押して外に出ると五年が経過していたという。その建物は男が行方不明になった後、五年間の間に三階建てに建て増しされていた。

信じようと、信じまいと……

 

イギリスに、トリックアート専門の画家がいた。彼の作品はとても美しく、人々を感動させる程のものだが、彼の展覧会は大変危険だという。時折、客や警備員が絵の扉や部屋に入って行ってしまうからである。

信じようと、信じまいと…… 

 

人間の耳と鼻は繋がっているのは有名な話だが、ある男がダイビングをするため耳抜きをしたところ、なんと耳から鼻水がもの凄い勢いで飛び出たという。しかし男の鼓膜は健全で、何故そのような事が起こったかは解っていない。

信じようと、信じまいと……

 

ナチス党幹部の話によると、最も残酷な殺し方は「何もしないこと」だという。つまり密室に閉じ込めて、水も食べ物も与えない。早い者は三日ともたずに衰弱死してしまう。遅い者でも一週間以内には絶望し、発狂する。問題は、自分の子供をこのやり方で殺した母親が日本に数多く存在するということだ。

信じようと、信じまいと……

 

ある村に、人の二倍は食事を摂っているのに、全く太らないポールという男がいた。その村には、何も食べなくても平気なジョンという男もいた。二人は双子だったので、村人たちは「片っぽが二人分済ませてるんだろ」と二人の異常体質を気にも留めなかったという。

信じようと、信じまいと…… 

 

精神病院に通うある青年の描く風景画は、写真と見紛うばかりの緻密さで周囲の人々を圧倒した。天才だと騒がれ始めた矢先、青年は「ここは騒がしいので向こうへ行きます」と書き残して失踪する。彼の部屋に残された最後の風景画には、誰かの後姿が小さく描かれていたが、いつの間にか消えていたという。

信じようと、信じまいと……

 

音楽好きな男が、パソコンからお気に入りのmp3を再生しようとした。すると、ダウンロードした覚えのないファイルが入っていた。題名は「MP3.mp3」 試しに聞いてみようとそれを再生した瞬間、男は背筋が凍った。男が気に入りそうな曲だった。しかし、そのビートは男の心臓から聴こえていた。

信じようと、信じまいと……

 

ユタ州のとある一軒家の庭にだけ突然雨が降り出すという奇妙な出来事があった。その雨は二週間にわたって降り続いたが、その間、当地は快晴だった。その雨がどこから来たのかは結局わからずじまいだったは、何の偶然か家主の男の名前はアルバートレインマンといった。

信じようと、信じまいと…… 

 

ウクライナのとある地方の森には、悪魔が潜んでいると伝えられている。これに取り憑かれた者は、人間を喰うようになると恐れられていた。1990年、この地方で大量に子供を食い殺していた男が逮捕され、死刑となった。刑が執行される直前、男は「今回はしくじった」と呟き笑ったという。

信じようと、信じまいと……

 

埼玉県に暮らす鈴木さんは「他人と記憶がごちゃ混ぜになる」という不思議な体験を頻繁に経験している。時には、警察に追われる人物の記憶が入ってくることもあるのという。あるとき、逮捕された殺人犯が「私は鈴木だ」と供述したという記録がある。今の「鈴木さん」は、果たして本人なのだろうか。

信じようと、信じまいと……

 

使わない鏡台に布がかけられているのには、理由がある。埃の付着を避ける為でもなければ、曇りを防ぐ為でもない。向こう側から覗かれるのを防ぐ為である。

信じようと、信じまいと……

 

十世紀のフランス、刺激に飽きた貴族の間に、ある音楽が流行した。「楽譜では表すことができない最高の贅沢」と言われたその曲を、今は誰も耳にする事はできないが、興味本位で当時の演奏方法を調べた者は後悔するだろう。「用意するものは安上がりである 奴隷十人とよく切れるナイフ……」

信じようと、信じまいと……

 

ある男はその晩、飛行機事故で死ぬ夢を見た。彼はその夢を見てから飛行機に近づくことすら怖れるようになったが、その夢を見た日に彼は街の真ん中で何かに頭を砕かれて死んだ。 男の頭を砕いたのは、高度を飛ぶ飛行機の翼から剥落した氷の塊であった。

信じようと、信じまいと…… 

 

多くの夢は、目が覚めた時には既に忘れ去られている。たとえそれが、どんなに興味をそそられた内容であってもだ。もしもそうした夢が、誰かから送りつけられた物だったとしたら……?あまり多くの夢を他人に語るのは危険であると、本能は知っているのかもしれない。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある有名なアイスのイメージキャラクターは、アイスの食べすぎで腹を下し、夏風邪を併発させて死んだ少年がモデルであると噂されている。なんでも、その少年の死体は「ガリガリ」に痩せ細っていたとか……

信じようと、信じまいと…… 

 

ある男の45歳の誕生日に、差出人不明の手紙が届いた。便箋にはただ一文 「ご注文通り、幾つかの過去を改変いたしました。ご満足頂けましたでしょうか?指定日、請求に伺います」と書かれていた。彼は、自分の過去がどのように改変されたのかを聞くために差出人を待ち続けているという。

信じようと、信じまいと……

 

ある男はドッペルゲンガーに悩まされていた。しばらく錯乱状態が続いていた彼だったが、ある日胸を一突きされて死んでいるのが見つかった。彼は死の直前、友人にこう話していた。「偽者を殺してくる」遺体で見つかったのは、本当に彼自身だったのだろうか。

信じようと、信じまいと…… 

 

三十年近く前まで、カンボジアでは兵隊に小額のお金を払えば処刑を行うことができた。 銃殺と殴殺がメインで、料金は高くても千円程。旅行者などが興味本位で志願する事が多かったという。処刑が癖になって長期滞在する者もいたそうだが、そのほとんどが何かしらの罪に問われて処刑されたらしい。

信じようと、信じまいと……

 

とあるスーパーに、客の数をリアルタイムで測定する装置が取り付けられた。万引き等の防犯に備えた装置であったのだが、その効果を発揮する間もなく取り外された。なぜなら、たびたび装置が何もない所で反応を示し、その「見えない客」に店員達がおびえたからである。

信じようと、信じまいと…… 

 

バイク乗りの少年たちは、その晩もけたたましいエンジン音を轟かせながら峠を走っていた。大きなカーブにさしかかったとき、突然先頭のバイクが転倒した。後続の仲間たちが慌てて駆け寄ったが、ドライバーは既に死んでいた。彼の眉間には、手裏剣が深々と突き刺さっていた。

信じようと、信じまいと…… 

 

写真集を読んでいた女性は、遠い異国の一軒家を外から撮影した写真に目を落とした。何気なく指を乗せると、なんと指は写真の中に入りこみ、家の窓を開けてしまった。慌てて指を引っ込め、彼女は写真集を閉じたが、同時刻、写真の家に住む家族は、巨大な指が外から窓をつついて開けたのを目撃していた。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある男が、ツイッターで自分と同じIDのユーザーを見つけた。それには、自分の今までのつぶやきがすべてツイートされていた。それも同じ日の、同じ時間に。気味が悪くなった男は、試しに「あなたは誰ですか?」とツイートしてみた。するとそのアカウントは消えた「見つかった」というツイートを残して。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある地方に幽霊が出る館があるという噂がたった。調査の結果、館は実在したが、実際に幽霊を目撃した人は誰もいなかった。つまり噂を意図的に流した者がいるという事になるのだが、噂を知る人たちは皆、誰からそれを聞いたのかを覚えていなかった。そこには何がいて、何がいなかったのだろうか……

信じようと、信じまいと…… 

 

「終わらない鬼ごっこ」という絵本がある。主人公の少年が妖怪に追い回されるという児童向けの怪談で、最後の頁をめくると、また最初の頁に戻って堂々巡りが続くという他愛のないトリック本であったが、読者の子供が物語から抜け出せず発狂するケースが頻発し、全て回収されてしまったという。

信じようと、信じまいと…… 

 

見方によって別の物が見える、いわゆる騙し絵というものがある。ある研究機関によると「名画」の中には、かなりの数の騙し絵が存在するという。「隠されている絵の見方」があまりにも高度なため、世に広まることは殆ど無いが、噂によると、名画本体を大きく上回る値段で「見方」が取引されているという。

信じようと、信じまいと…… 

 

バルメスという画家が一部で話題になっている。生前はまったく無名だったが、彼の絵画が未来を予言しているというのだ。世界大戦、疫病蔓延など、絵画が示す場面は次々と実現されていき、今では地球が真っ二つに割れた絵が一枚残っているだけである。

信じようと、信じまいと……