RETRO少年の懐古録

ミステリー、ホラー、サイエンス、サスペンス、SF、怖い話……

【怖い話】赤い人

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 私は、幽霊をはじめとした非科学的なモノを信じないたちである。

 しかし、それでも「あれは何だったんだろう?」と忘れざるを得ないような経験、体験をする。

 

 あれは、つい最近のこと……

 私は、4時に目が覚め、朝食を買いに近くのコンビニへ向かっていた。 

 朝4時とはいえ、車通り、人通りはあったのだが、

 横断歩道で、信号待ちをしていると、急に、ピタリと静かになった。

 

 「あれ?」

 

 思わず、周りを見渡した。

 誰もいない。

  車も来ない。

  ここまでなら、別におかしな現象でもない。

  たまたま、人と車がいなくなった時に出くわしただけである。

 

 しかし、問題はその後である。

 

 ふと見た道路の先……

 朝4時とはいえ、秋口である。

 朝日こそ見えないものの、もう明るい。 

 200mほど先に、人影が見えた。

 

 ただの人影ではない…… 全身が真っ赤だった。

 

 赤タイツを着た変態だろうか?

 私は恐怖を覚え、そいつから目が離せなくなった。

 

 向こうへ歩いていく。

 少し安心した……

 

 

 

 ……のもつかの間!私は新しい恐怖に気づいてしまった。

 その人影……でかいのである。

 街路樹をゆうに超えていた。

 

 推定で、3m以上……

 明らかに人間の範疇ではなかった。

 

 「え?あれ?」

 

 薄暗い上に、200mほど離れていたため、直ぐには気づけなかったのである。

 全身の毛が逆立った。

 

 その時……

 

 反対方向から車が走ってきた。

 白いボックスカーである。

 

 すると、赤い人影は、スタコラと逃げてしまった。

 恐ろしく素早かった。

 

 人間の動きではなかった気がする。

 ビビった猫のような……そんな動きだった。

 

 あるサイトで、似たようなものを見つけた。

 「アカマネ」というらしい。

 

 かなり特徴は近いので、こいつじゃないかな……と思うのだが……

 

 妖怪だか物の怪だか知らないが、奴らは人の視界が及ばないところにいるだけで、意外と身近に潜んでいるのかもしれない。