RETRO少年の懐古録

ミステリー、ホラー、サイエンス、サスペンス、SF、怖い話……

【語り】石地蔵に余命を宣告された話 RETRO少年の懐古録

f:id:RETRO777:20201215121617j:plain


 これは、僕自身の話です。
 出し渋ってましたが、逆にスッキリするかもしれないと思って、投下します。
 
 小学1年の頃です。
 ある日、お地蔵様が僕に言いました。
 「君は、長くは生きられないよ」と……

「どうして?」

お地蔵様は答えてくれませんでした。

 

小学3年の頃です。

「君は、二十?歳の時に死ぬ」

「どうして?」

同じくお地蔵さまは答えてくれませんでした。

二十七とも二十三とも聞こえました。

 

 それから……

小学校を卒業し、中学校に入学した頃……

初めて気づきました。

 

「地蔵が喋るわけねえじゃねえか……」

 

僕は、12歳までずっと、お地蔵さまは喋るものだと信じこんでいたのです。

 

僕は、お地蔵様のあった裏の山へ行ったのですが、

そんなところにお地蔵様なんて無かったんです。



 僕は凄く悲しい。
 何故かは自分でも分かりませんが、その思い出を回想するたびに、涙が流れるんです。

 嘘か誠か……当時の「夏休みの絵日記」には、「おじぞうさまに余命を宣告された」と書いてあるんです。

 こんなこと言っても信じてもらえないし、自分だって信じたくない……
 とつい最近まで思っていましたが、限られた人生も悪くないなって思います。

 

 現在、僕はいたって健康です。

 しかし、いつ、どこで、どうやって死ぬのか分からないのが人間というもの……


 僕は恐らく、三十路まで生きられないでしょう。 
 残りの人生を、幸せ重視で生きたいと思います。