RETRO少年の懐古録

ミステリー、ホラー、サイエンス、サスペンス、SF、怖い話……

フォークロアまとめ その1 信じようと信じまいと……

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フォークロアをまとめていきます。その1……

信じようと、信じまいと…… 

 

「マルシチキリシル」と休まず千回言えば、出血を代償に異世界語が喋れるようになるという。そんな噂が流れたある街の午後、一人の男が病院に運ばれてきた。男は舌を噛み切っており、言葉を喋ることさえ出来なくなっていた。

信じようと、信じまいと……

 

ある病院に入院していた男が「右腕がかゆい」と訴え、看護婦を困惑させた 男は建設現場での事故で右腕を失っていたからだ。主治医は脳の混乱と考え、彼を納得させるためメスで「右手がある場所」を刺して見せた。すると次の瞬間、何もない空間から血が噴出したという。

信じようと、信じまいと…… 

 

 

ある男は誕生日を迎える息子のため、友人にスパイダーマンのスーツを着て家に来てくれるように頼んだ。誕生日当日、自宅に現れたスパイダーマンに、息子は飛び上がって喜んだ。翌日、男は友人から急用で行けなかったと謝られ、飛び上がって驚いた。 

信じようと、信じまいと……

 

ある女性は、ある晩ひどく恐ろしい夢を見て恐怖のあまり目が覚めた。驚くことに彼女の頭髪は一夜にしてすべて白髪になってしまっていた。目が覚めた瞬間にどんな夢だったのか忘れてしまった彼女が、今もっとも怖れていることは、その夢の内容を思い出すことだという。

信じようと、信じまいと……

 

とある衣料品売り場に勤務していた女性は、背の高い男が売り場にあった女のマネキンを抱えて試着室に入っていくのを見た。彼女は注意しようと、中から男が出てくるのを待つことにした。しかし、試着室のカーテンが開くと、中から出てきたのは男のマネキンを抱えたすらりとした女だった。

信じようと、信じまいと……

 

深い森の中で、ある研究チームが古い小屋を発見した。中は埃まみれで生活の痕跡はなく、大きな壺が一つ置かれているのみだった。壺の中は真っ暗で底も見えない。不審に思った一人が石を投げ入れたが、音は返ってこなかった。思わず顔を近づけたところ、彼は突如消えてしまい、現在も行方不明である。

信じようと、信じまいと……

 

 

動物は、自分が死んだことに気付くことができない。しかし、あるきっかけでそれに気付く。もしそのきっかけに出会うことがなければ…… 

信じようと、信じまいと……

 

 

早期教育、脳障害等によらない天才は、きっかり七十五年に一度しか生まれない。先の「天才」は一つの言語を一月で極めたといわれる。今の「天才」は日本にいて、まだ知られていない。次に「天才」が生まれるのは2064年と言うことになる。

信じようと、信じまいと……

 

 

北朝鮮が発射したミサイルが日本海に落下したとき、北朝鮮側は十発を発射したと公表したが、四発は不発だった。だがアメリカの軍事衛星は七発目のミサイルが発射された瞬間を捉えていた。七発目は海に落下した様子も、どこかに着弾した様子も無い。果たして七発目は何処へ行ってしまったのだろうか。

信じようと、信じまいと……

 

 

ある監視カメラが、何度も首吊り自殺を繰り返す男を捉えた。「何度も」というのは、男の頭が縄の輪をすり抜けるように変形したからである それを幾度か繰り返すうちに、ついに男の首は粘土のようにちぎれ、頭部をなくした身体は二、三歩よろめいた後、動かなくなった。

信じようと、信じまいと……

 

 

ある部族に伝わる歌は、娯楽というよりも宗教的な儀式に近い。その中の一つである「夜の神の歌」と呼ばれる儀式を、現地の大学生グループが再現したところ、長期に渡り悪夢に悩まされたという。彼らは夢の内容について聞かれても、絶対に口を開こうとしない。

信じようと、信じまいと……

 

 

人間の体内時計は、一日が25時間だという説がある。しかしご存知の通り、地球の自転は24時間。体内時計と自転が噛み合っていないのだ。余談だが、火星の自転は25時間である。

信じようと、信じまいと……

 

 

ある男が、地球の生物進化の調査を行っていた。ありとあらゆる条件を入力し、最後に進化の頂点に立つ者は、なんと蟻であった。男は驚愕し、さらに調査を追及してみた すると、たった数十世代で蟻が二メートル大に巨大化することがわかった。それから男は毎日蟻を踏み潰している、人類の未来のために……

信じようと、信じまいと……

 

ある天才ピアノ作曲家がいた。彼は物心付いた時から人と会う事を極端に嫌い、作曲の依頼も手紙で打ち合わせて楽譜を送りつけるといった徹底主義で、クライアントも彼の顔すら知らなかった「最後くらいは、自分のために作曲したい」と言い残した彼の遺作は、腕が二本では絶対に弾けない曲だったという。

信じようと、信じまいと……

 

 

ベトナム戦争の戦死者よりも、帰還後の自殺者の方が多いのは有名な話であるが、その中の数人が「ラジールカが来る」という言葉を残して自殺していることは、あまり知られていない。彼らは皆、とある山を拠点として奪うための作戦に参加していた。「ラジールカ」が何なのか、未だにわかっていない。

信じようと、信じまいと……

 

 

ある少年は不思議な赤ペンを持っていた。その赤ペンはいくら使ってもインクが切れなかった。少年はそれをたいそう気に入っており、毎日肌身離さず持ち歩き、使い続けていた。ある日少年は何の前触れもなく倒れ、そのまま死んでしまう。死因は出血多量による失血死だった。

信じようと、信じまいと……

 

とある病院警備スタッフが自殺した。同僚の話によると、監視カメラの映像を見ている際に、突然叫びながら記録用のビデオテープを破壊し、逃げるように出て行ったという。この事件は精神的ノイローゼによる自殺として処理されたが、結局彼が何を見たのかは分からない。

信じようと、信じまいと…… 

 

 

京都の知恩院の大方丈の菊の間に素川信政が書いた襖絵がある。この襖絵には数羽の雀が描かれていた。しかし、それらの雀はいつしか生命を得て飛び去ってしまい、現在は万寿菊の絵のみが残されている。

信じようと、信じまいと……

 

 

涙の味、つまり涙の成分は、その泣き方によって違うという。悲しい時の涙、嬉しい時の涙、感動したときの涙……それらの味は全て違うのだという。ある女性が、愛した人を狂気の果てに殺し、狂い笑いながら流した涙は無味だったという。人間が無垢なる生物に近付いた瞬間だったのだろうか。

信じようと、信じまいと……

 

 

妊娠七ヶ月のある女性は、定期検診を受けに外出するため眉毛を整えようとしたところ、誤って剃刀で眉の上の皮膚を切り、二針縫う怪我を負った。幸い傷はふさがったものの、跡が残ってしまった。その三ヶ月後に産まれた赤ちゃんには、彼女と全く同じ場所に瘢痕があった。

信じようと、信じまいと……

 

地球は円盤型だと頑なに信じている男がいた。彼は自説を証明するため、世界の端を探しに南極へ向かったが、死体となって発見された。しかし、死の前日の日記には、世界の端を見つけた喜びが綴られていた。それが写っているはずのカメラは、フィルムが感光していた。彼は本当に世界の端を見たのだろうか。

信じようと、信じまいと……

 

 

とある地域で、空が数日間「何か」に覆われるという事件があった。その「何か」は空を埋め尽くすほどの大群だというのに、その地域以外では一切見られなかったという。不思議なことに、それを語った住民達は一人残らず消えてしまった。ただ一つ「奴らは悪魔だった」というメッセージだけを残して。

信じようと、信じまいと……

 

 

ある科学者は言う。

地球が出来たのはほんの一~二週間前だと……

更に科学者は言った。

人間が出来たのは二~三日前だと……

それ以前の記憶は記憶でしかないと……

我らは膨大な実験のひとつでしかないと……

信じようと、信じまいと……

 

誰もが夢をみるが、その内容は非常に荒唐無稽である。その理由は、目が覚める瞬間の脳が過去の出来事や体の状態を瞬時に処理するためといわれる。ところが稀に、物事の辻褄が合い、妙に現実味を帯びた夢を見ることがある。それこそが、何者かが眠る人の耳元である短い物語を吹き込んでいる瞬間である。

信じようと、信じまいと……

 

樽に入ったままナイアガラの滝から落下し、無事生還して世間をあっといわせたある冒険家は、とある町の大通りを静かに歩いていたとき、捨ててあったバナナの皮を踏んで転倒し、命を落とした。

信じようと、信じまいと……

 

「宇宙に存在する全ての物は、深宇宙の二十度の領域に向かってスライドしている」という、NASA宇宙飛行センターのある天文物理学者の発見は、発表となるなり大論争を巻き起こした。彼曰く「常人の頭では理解できない巨大な物質が、観測可能な宇宙の万物を秒速六百キロ以上で引き寄せている」という。

信じようと、信じまいと……

 

ある誘拐殺人事件は、報道の範囲の例としてしばしば引き合いに出される。被疑者の自室が暴かれたことも問題視され、マスコミ各社に講義が殺到したが、一番多かった問い合わせは「テレビに映し出された被害者の写真がまばたきした」というものだったことは知られていない。

信じようと、信じまいと……

 

 

ある警察官の元に、不思議な手紙が送られてきた。内容は、ごく普通の日用品を組み合わせた工作物のつくり方が示してあるほか、一言「爆弾」とだけ書かれていた。図の通りに組み立てた物はとても爆弾に見えなかったが、見事に爆発した。手紙の発送者は未だ判明していない。

信じようと、信じまいと……

 

ある少年はテレビで見た超能力に感動し、台所からスプーンをひとつ持ち出した。少年はそれを両手で持ち「曲がれ」と念じた。瞬間、スプーンは少年の手から逃げるようにして居間のガラス窓を突き破り、そのまま空の彼方へ消えた。

信じようと、信じまいと……

 

 

ある女性がお気に入りのCDを再生すると、CDに傷がついてしまったのか「さよなら、さよなら、さよなら」と、同じ箇所を繰り返し再生するようになってしまった。その後あることに気付いた彼女は青ざめる。そのCDに「さよなら」という歌詞がある曲はなかったのだ。

信じようと、信じまいと……

 

 

ある少年が蟷螂の卵を見つけた。少年は卵をペンケースに入れ、自室の机の奥にしまったが、その存在をすぐに忘れてしまった。何日も経ったある日、ふと卵のことを思い出した少年は、恐る恐る机の中のペンケースを開けた。そこには、成虫になった蟷螂が一匹だけ死んでいた。

信じようと、信じまいと……

 

 

大きなボルトが機械に落ち込み、弾丸のようなスピードで弾き飛ばされ、一人の女の右目上部に命中し、頭蓋骨に十センチの穴を作った。事故と手術の際に、彼女の脳の一部が失われたが、奇跡的に回復した。そればかりか彼女は、長年の持病であった頭痛が治ったと喜んでいる。

信じようと、信じまいと……

 

子供たちに毎日お菓子をくれる一人暮らしの老人が居た。老人はほぼ毎日お菓子を配っていたが、ついに死んでしまった。その後彼の家を訪ねてみると、食材のようなものは一切無く、また、誰も彼に食事の世話をした人は居なかったのだ。はたしてあの老人は何を食べ、何を子供たちに配っていたのだろうか。

信じようと、信じまいと……

 

 

某遊園地にある世界最大のお化け屋敷は、安全管理上の都合から一人での入場が出来ない。広大な敷地故に迷子も多いらしく、良心的な判断であるが、それでも一日の入場者と退場者の数が合わない日があるらしい。明らかに退場者が増えているというのだ。一体何が出入りしているのだろうか。

信じようと、信じまいと……

 

 

西コンゴのある部族は「夢」の概念を持たなかった 彼ら曰く、眠りについてから目覚めるまで意識の完全な断絶があるのだという。この不思議な部族のことを知り、数年後に脳生理学者が現地にやってきたときには、すでに一族が死に絶えたあとだったという。

信じようと、信じまいと……

 

 

アメリカで起こった連続通り魔事件は、被害者の一人である少年が死の間際に犯人の名前を口にしたことにより事件は解決された。ただ、少年と犯人との間に接点は無く、そもそも背後からの一撃で顔すら見ていなかったはずの少年がどうして犯人の名前を口にすることができたのかは依然謎のままである。

信じようと、信じまいと……

 

ある無名の小説家の手記にはこう記されている。「僕は小説のアイディアに困っていたとき、天使と取り引きをして才能を手に入れたが、あいつは悪魔だったのかもしれない 僕が引き換えにしたものは死後の名声だった。僕が死んだ後、小説家としての僕は皆から忘れ去られるのだろうか。僕は死ぬのが怖い」

信じようと、信じまいと……

 

とある大学に「存在と証明」という講座があったが、あまりに難解な内容のため、受講する学生は減り続け、ついに廃止することが決まった。しかし、その担当教授が行方不明のまま講座が継続されていたことがわかった。彼は一体何を証明しようとしているのだろうか。

信じようと、信じまいと……

 

 

とある村で、精神遅滞の娘が懐妊した。どれだけ問い詰めても、娘は「父親は神様だ」と言い張り、相手を明かすことはなかった。その後三ヶ月もたたずに娘は破水した。両親は慌てて産婆を呼んだが、どれだけ経っても赤ん坊は生まれてこなかったという。

信じようと、信じまいと……

 

マグロ漁船「第二天正丸」は南シナ海を南下していた。ある日船長と乗組員は奇妙な雲を見つけた それは風向きと反対に流れており、完全なる円形をしていた 彼らは経験豊富な船乗りであったが、彼らの知る雲の動きや形とはことごとく違っていた。彼らが見たものはほんとうに雲だったのだろうか。

信じようと、信じまいと……

 

ある教会につとめる神父が、聖堂の柱にとても小さな手形を見つけた。それは赤ん坊の手のひらほどの大きさであるにも関わらず、大人の手でさえもおよそ届かないような高い場所にぽつんとひとつ付けられていた。その緑色の手形は今も大切に残されているという。

信じようと、信じまいと……

 

一人暮らしの男が部屋で首を吊って自殺した。遺体には生前に自分でつけたと思われる大量の傷があり、遺書には「彼女が笑ってくれなくなった もうこの方法しかない」とだけ書かれていた。遺体の目の前に置かれていた日本人形は、不気味なほど顔を歪めて笑っていたという。

信じようと、信じまいと……

 

心霊写真を鑑定する時に、いくつか気を付けるべき事があるという その中の一つに「虫眼鏡で見てはならない」というものがある 拡大して観察すると、写真の中の霊が少しずつ動いていることに気づいてしまうためである その時絶対に霊と目を合わせてはいけない

 信じようと、信じまいと……

 

「自分は霊感がある」と自称する人々を集めて、決められたコースを散歩してもらうという実験を行った。コースの途中には偽物の墓石などをいくつか配置した。実験後、彼らは「墓石の前で霊を見た」などと回答したが「本物の一箇所」で自然と自分達の足が速くなっていたことに気づいていた者はいなかった。

信じようと、信じまいと……

 

 

小学生たちの間でトビオリさんという遊びが流行した。それは「トビオリさん」と三度唱えてから、その場で目を閉じてジャンプするという他愛もない遊びだったが、周囲に建物のない場所であるにも関わらず、子供の転落事故が次々と起きたため、急遽トビオリさんは禁止され、全国には広まらなかったという。

信じようと、信じまいと……

 

あるビル工事現場で働いていた男に悲劇が起こった。鉄パイプが落下し、男の左後頭部から右頬にかけて貫通してしまったのだ。しかし、男は何事もないように鉄パイプを引き抜き仕事に戻った。彼が死んだ後、司法解剖を行ったが、頭蓋骨の中には水しかなかったという。

 信じようと、信じまいと…… 

 

 

精神科医の元に奇妙な夢を見るという男が相談に来た。内容は、自分の頭だけが体を離れて空を飛び回る夢だという。精神科医は彼に、頭を放さないようにしたらどうかとアドバイスした。翌日男は転落死体となって発見された。彼は頭を押さえ込んだままの状態で落下したという。

信じようと、信じまいと…… 

 

 

とあるマンションの一室で、その部屋に住む男の遺体が発見された。不可解なことに、遺体は上半身が焼け焦げ下半身が凍結していた。更に不可解なことに、遺体発見の数日前から部屋に出入りした人間は誰もいなかったという。検死解剖を行ったところ、体内から「空間転移法」と書かれたノートが発見された。

信じようと、信じまいと……

 

 

とある男性が、突然「家族が変だ、何かおかしい」と訴えるようになった。ある日「お前らは化け物だ!」と叫びながら銃を乱射し、家族全員を殺害、その後自殺した。ただ不思議なことに、家族の遺体は検死解剖の後も戻ってこなかった。変わってしまったのは男の方だったのか、それとも家族の方だったのか。

信じようと、信じまいと……

 

イギリスであった不思議な話 ジョンという男の葬式をその妻がビデオカメラで撮影した 後日彼女はビデオを見て驚愕した。ビデオには、自分の葬式に出席するジョンの姿が映っていたのだ。

信じようと、信じまいと……