RETRO少年の懐古録

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フォークロアまとめ その2 信じようと信じまいと……

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フォークロアまとめ その2 信じようと信じまいと……

 

日露戦争時、ロシア軍の間で奇妙な噂が流れた。曰く……日本軍の中には時々赤い服を着た兵隊がいて、幾ら射撃しても倒れない。しかもこの兵士を撃つと眩暈がする。赤い服の中央には『喜』という字が書いてある。余談だが、日本の伊予には喜左衛門という狸の大将がいる。

信じようと、信じまいと…… 

 

原爆が投下され「七十年間草木が生えることはない」と言われた広島市だが、ご存知のとおり、現在は爆心地周辺でも立派な樹木が立ち並んでいる。ただ、それらの樹木の皮から、なぜか動物性タンパク質が検出されていることについては、未だに解明されていない。

信じようと、信じまいと……

 

彼は鏡台の上の棚にある箱を取ろうと右腕を伸ばした。ふと鏡を見ると、そこに映った自分は左腕を上げていた。一瞬その顔が「しくじった」というような表情をした。気が付くと鏡には右腕を上げた自分が映っていた。

信じようと、信じまいと……

 

神社の参道の真ん中は神様の通り道であるため、歩いてはいけないという。それを疑問に思った好奇心旺盛な学生が、近所の神社でわざと参道の真ん中を通り参拝をしたが、結局何も起きなかった。拍子抜けした彼が自宅に戻ると、家具や小物、全てのものが逆さになっていた。

信じようと、信じまいと…… 

 

江戸時代、ある男が肝試しに出かけた先で、飛んでいた火の玉を見つけ思わず捕まえたが、どうにもおいしそうで飲み込んだという。その男は百年近く生き続けたが、突如行方不明になった。「まだどこかにいるのかもしれない」……男と最後に会った学者が死に際に語ったという。

信じようと、信じまいと……

 

地方のとある漁村には、豊漁の神社とは別に小さな社がある。詳しい祭神は不明だが、年に一度は供物を捧げることになっている。それをしないと、人間と同じような腕の生えた亀や、指の生えたヒトデなどが夜網にかかるようになるのだという。

信じようと、信じまいと……

 

被写体の横に、煙草の箱が置いてある写真を見たことがある人は多いだろう。それは、被写体のサイズと比較できるようにするための配慮であるが、世界的に禁煙の傾向が高まっている今、煙草の替わりになる物を検討中だという。大学の教授らが話し合った結果、成人男性の眼球が丁度良いという結論に至った。

信じようと、信じまいと……

 

とある町に絶対に失敗をしない男がいた。何かしらの問題が起こるたびに完璧な解決をしてのける彼に、周囲の人々は絶対の信頼を置いていた。妻が何故失敗をしないのかと尋ねると彼は「僕にとって今日は四回目の今日なんだ」と答えたという。その後、二十四歳の若さでこの世を去った彼の死因は老衰だった。

信じようと、信じまいと……

 

米国シカゴのある女性が、自宅のソファで眠っているところに、飲酒運転のジープが壁を突き破り部屋に飛び込んできて、彼女を無残にも轢き殺してしまった。皮肉なことに、彼女は飲酒運転防止運動家として有名で、ジープの運転手もまた、飲酒運転の前科がある男だった

信じようと、信じまいと……

 

2011年7月11日、ワシントン州で12歳の少年が自殺した。彼はとても好奇心旺盛で、興味の持ったことはとことん調べる子供だったという。生前、彼は担任の教師や両親にこんな事を尋ねていた。「死」とは一体何なのか、と…… 

信じようと、信じまいと……

 

ある科学者曰く、最も美しく安らかな自殺の方法は、百合の花をビニールハウスいっぱいに咲かせ、その中で一晩眠る事だという。そしてその方法で命を絶った人間はこれまで三人、いずれも女性だったが、そのうち一人の死に顔は苦悶に歪み、百合の花は全て腐り果てていた。彼女は地獄に落ちたのだろうか。

信じようと、信じまいと……

 

質問が真なら表、偽なら裏が出る「真実の硬貨」がとある博物館にある。歴史上多くの権力者が使用したという記録が残されているが、数年前に床の隙間に挟まって以来取り出すことが出来ないでいる。最後に投げられた時の質問は「人類は滅ぶか」というものだったらしい。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある腕の良い鍛冶屋は、王国より「鬼を斬る名剣を打て」との命を受けた。苦心する鍛冶屋の前に突如鬼が現れ、鍛冶屋の家族を惨殺して去った。鍛冶屋は怒りと憎しみに震え、血の涙を流し、家族の亡骸も葬らず剣を打ち上げた。復讐に燃える鍛冶屋……しかしその姿は、鬼を斬る剣を持つ新たな鬼の姿だった。

信じようと、信じまいと……

 

開発中の香水の中にカメムシが飛び込むという珍事が起きた。研究者が慌てて廃棄処分しようとしたところ、なんともいえない良い香りが辺りに広がった。以後、成分表には非表示の「隠し味」としてカメムシのニオイは重宝されているらしい。これが、有名ブランドのNo.5という香水の誕生秘話である。

信じようと、信じまいと……

 

フィンランド南部のある村で、トラクター小屋が落雷で火事になり、全焼した。しかし、中に停めてあったトラクターは無事だった。ディーゼルエンジンを積んだトラクターが火事の熱でひとりでに発進し、ドアを突き破って「逃げ出した」おかげである。

信じようと、信じまいと……

 

三十年前の某日深夜零時。日本近海の離島で、原因不明の海底ケーブル切断により、大停電が発生。島民全員が島から姿を消すという怪事件が起きた。調査によれば、海底ケーブルは何かに食いちぎられたように切れていたという。

信じようと、信じまいと……

 

日本独自の伝統文化の一つに障子がある。破らないように気を付けている人も多いだろうが、どんなに気をつけていても、指で開けたような穴があるときがある。そんな時は急いで穴をふさいだ方がいい。なぜなら、障子の向こうから穴をあけた「何か」が、こちらを覗いているかもしれないからである。

信じようと、信じまいと……

 

ある男が、家の中で携帯電話をどこへ置いたか忘れてしまった。一階にある電話機から携帯へとかけてみると、階段の踊り場にあった携帯電話が着信音を鳴らした。男性は携帯電話を取った時に、気紛れで通話ボタンを押し、耳に押し当ててみた。そこから聞こえたのは、自分の笑い声だった。

信じようと、信じまいと……

 

とある図書館司書が、見覚えの無い奇妙な本を蔵書の山から見つけた。その本のページは、一日に一ページずつ減っていった。司書がその本を紛失してしまったため、現在のページ数はわからないものの、表紙に「余命」とラテン語で書かれていることだけは覚えているという。

信じようと、信じまいと……

 

オハイオ州のとある民家の庭先で、腐敗した指と思われる肉片が見つかった。鳥がくわえてきたと思われるそれを法医学者が検分すると、アクリル製の人工の爪が検出された。調査の結果、この指は人間のものでも動物のものでもないと断定された。

信じようと、信じまいと……

 

とある湖で、一時期溺死者が多数出たことがある。ある時一人の青年が、湖で溺れかかっていた少女を救出した。彼の迅速な判断と必死の救命行為により、少女は一命を取り留めた。「水面に映った自分に引きずり込まれた」少女は後に青年にそう話したという。

信じようと、信じまいと……

 

深夜、ある男が夜食に炊いた少しの御飯と味噌汁を食べていた。何気なく食べていると、口の中に糸が入ってるような感覚があった。口を開け引っ張ってみると、それは髪の毛だった。 その黒く長い髪は、まだ原型を留めているすべての米粒を貫いていた。

信じようと、信じまいと……

 

世界最後の魔術師を自称する男が、かつてヨーロッパを放浪していた。彼は魔術を行使する際、トランス状態になるために、ある麻薬を使用していた。その麻薬とは、我々にもとても身近な代物である。現在の日本では文字通り「煙たがられて」いる物なのだが……

信じようと、信じまいと……

 

昔、デンマークに生きている靴があった。その靴が気に入った者しかそれを履けないのだという。ある日、傲慢な男が無理に足を突っ込もうとして悲鳴を上げて気絶した。男の足首から先は、噛み千切られたようにごっそりと無くなっていたという。

信じようと、信じまいと……

 

 

とある学生寮で男性の死体が発見された。その身元不明の死体は、警察や見物人が目を離した僅かな間に忽然と消え去った。そんな不可解な事件が人々の記憶から忘れ去られた18年後、一人の学生が入寮してくる。その男はかつて発見された死体と同じ顔をしており、常に気味の悪い笑みを浮かべていたという。

信じようと、信じまいと……

 

あるヒーローものの特撮で使用した怪獣達の着ぐるみを保管する倉庫が、撮影スタジオの中にある。夜、その中にひとりで入ると、どこからともなく恨めしい唸り声が聞こえてくるという。彼らはヒーローに負けたことを今でも嘆いているのだろうか。

信じようと、信じまいと……

 

交通事故に遭って23年間意識不明だった男が目を覚ました。彼の話によると、彼は夢の中で60万年間生きており、自分が人間だった頃の昔の話はほとんど忘れてしまっていたそうだ。そして自分の寿命があと40~50年ほどであることを聞かされて絶望していたという。

信じようと、信じまいと……

 

イングランド南東部である日、空から無数のコインが降り注いだ。現場に居合わせた人の話によると、コインは中空から湧き出たように降ってきたという。なかにはコインを拾う者もいたが、残念ながらそのコインは使えなかった。なぜならそのイギリス硬貨はすべて、レリーフが左右逆になっていたからである。

信じようと、信じまいと……

 

1865年、アメリカのワシントン……ある男が三日間連続で不思議な夢を見た。内容は、町中の人々が喪服を着て嘆いている、というもの。男は周囲の人間にそれを話したが、誰にも聞き入ってもらえなかった。その男の名は「エイブラハム・リンカーン」合衆国第十六代大統領であり、その三日後に暗殺された。

 

とある小学校で同窓会が開かれ、タイムカプセルが掘り起こされた。懐かしい品々の中に一つだけ、誰も入れた記憶の無い人形があった。腕には「キエマス」と一言だけ書かれた紙が括られており、一緒に埋めていた集合写真の中央付近に子供一人分の空間があいていた。

信じようと、信じまいと……

 

とある海岸に、数十万個ものレゴブロックで組み立てられた二メートルほどのボートと、それに乗せられた小学生くらいの大きさの人形が打ち上げられた。何かのキャンペーンに使われた物だろうと思われたが、レゴ社に問い合わせても情報は掴めなかった。彼がどこから流れてきたのか、未だにわかっていない。

信じようと、信じまいと……

 

Windows付属のゲーム「ソリティア」は、プレイする時間帯によって、場に並べられるカードに偏りが生じるという 噂によると、カードの引きが良い時間が長く続いた時は、世界のどこかで株価の暴落が起こり、反対に引きが悪い時間が続いた時は、世界のどこかでテロや暴動が起こるのだという

信じようと、信じまいと……

 

夫婦喧嘩の末、妻が夫の殺害を企てた。ある夜、妻は酒に毒を混ぜ込み夫の晩餐に出した 夫はそれを飲み干したが、二日経っても健康そのものだった。妻は神の怒りに触れたのだと恐怖におののき、夫に全てを告白した。その瞬間、夫は倒れ、二度と目を覚ますことはなかった。

信じようと、信じまいと…… 

 

東京都足立区のマンションで男性の遺体が見つかった。首を吊って自殺していた男の遺書には「ウルエマが来る」と書かれていた。以来、同様の遺書を残す自殺者は少数ではあるが、他の都道府県にも広まりつつあるという。正体不明の「ウルエマ」があなたの所にやって来る日もそう遠くないかもしれない。

信じようと、信じまいと……

 

とある病院に、全身にやけどを負った赤ん坊が運ばれてきた。なんでも、熱湯を頭から被ってしまったらしい。赤ん坊は既に虫の息だったが、服を脱がせていた一人の医師が、その背中にジッパーの様な物を見つけた。引っ張ってみると焼け爛れた皮の中から、無傷の赤ん坊が笑いながら出てきたという。

信じようと、信じまいと……

 

生まれつきの全盲である代わりに、人の感情をぼんやりとした色で捉えて傍にいる人物を把握し、視覚を補う少女がいた。危険に遭わないようにと少女は箱入り娘として育てられたが、後年その頃のことを思い出すと、両親は冷たい寒色しか発していなかった。

信じようと、信じまいと…… 

 

拍手という行為は単純でありながら、実に深い行為である。通常は、手を叩くという行為に賞賛や感動の意味を持たせて行うことが多いが、それはしばしば呪いの方法として用いられることがある。標的にのみ聴こえる大音量の拍手喝采を耳元で爆発させ、聴力を奪うというものだ。

信じようと、信じまいと…… 

 

2003年、人気のオンラインゲームに熱中していた一人の少年が「僕はずっとこの中にいることにする」と言って自殺した。ゲームは遺族を通して解約されたが、その後も彼の名前でたびたびログインがあるらしい。現在会社側は、悪質な不正アクセスとして調査中である。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある片田舎に、影を異様に怖がる富豪がいた。その男は決して外出をせず、彼の自宅は床からも壁からも光を放っていた。友人がなぜそこまで影を忌み嫌うのかと聞くと、彼は「連れていかれたくないんだ」とだけ答えたという。ある嵐の晩に、落雷による停電が起こった。 その日から富豪は忽然と姿を消した。

 

 

とある村で男の子が生まれたとき、助産婦とその母は、その子供を見るとすぐに右目を包帯で隠した。彼は四十歳のときに死ぬまで包帯を巻き続け、結局、右目がどうだったのかを知る者はいなかった。

信じようと、信じまいと……

 

蛍光灯は古くなると点滅し始め、私たちは新しい蛍光灯と交換する。実はこの点滅で、幽霊が部屋にいるかどうかを確かめることができる。何種類かパターンがあるらしいが「一秒消えて三秒点灯」の時は要注意。タチの悪い悪霊がその部屋にいる証拠だそうだ。

信じようと、信じまいと……

 

定年退職して間も無い男性が亡くなった。司法解剖の結果、死因は重度の腸閉塞であり、腸は壊死しかかっていた。医師は「こんな状態なら、常人なら、壮絶な痛みに襲われるはずだ」と首をかしげた。男性は生前、妻から「給料調達機」と呼ばれていた。たしかに、機械は痛みを感じないが……

信じようと、信じまいと……

 

フランスに、マネキン人形に恋をした男がいた。町の洋品店に通い詰め、店先にあるマネキンに愛の言葉を囁くのだ。見かねた店主は、男に諦めさせようと、隣にあった男性型のマネキンに、そのマネキンの肩を抱かせてみた。翌日から男は、男性型のマネキンに呪詛の言葉を囁くために、店に通うようになった。

信じようと、信じまいと……

 

ある日、フォロワーと思しきユーザーからDMが送られてきた。内容は「自分がどう考えてもRTできない時間帯にロアbotのツイートをRTしている」というものだった。そのユーザーのホームにアクセスすると、既にアカウントは存在していなかった。次にロアの一部になるのは、あなたかもしれない。

信じようと、信じまいと……

 

ある男性はその晩、愛車に乗って世界中を旅する夢を見た。彼は観光を大いに楽しみ、お土産として世界各国の綺麗な石を拾っておいた。目が覚めた次の日の朝、会社に行こうとしてガレージに入った彼は愕然とした。そこには愛車が無かったばかりか、大量の石が山のように積んであったからだ。

信じようと、信じまいと……

 

島根県のある神社には、不思議な鏡が奉られている。鏡面の下地に問題でもあるのか、移り込むものが二重にぶれて見えるのだ。普段は何も問題がないのだが、ぶれずに写った時は要注意。それは鏡に魅入られた証拠であり、近々「神隠し」にあう前兆だからである。

信じようと、信じまいと……

 

ある男が傷害事件で逮捕された。男は無実を主張したが、被害者の血が付いたナイフが決め手となった。結果、男には有罪判決。全ては丸く収まった。被害者の物と一致した血から、蛇のDNAが検出された他は……

信じようと、信じまいと…… 

 

1981年、放火殺人を犯した女が終身刑の判決を受けた。女は入所直後から独房に入れられ、他の受刑者と接することは一切なかったにもかかわらず、87年に妊娠が確認された。翌88年、女は焼け焦げた白骨死体を出産した。

信じようと、信じまいと……