RETRO少年の懐古録

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フォークロアまとめ その3 信じようと信じまいと……

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フォークロアまとめ その3 

信じようと信じまいと……

 

とある町をハリケーンが襲った後、全身に奇妙な刺青をした真新しい死体が発見されたが、どれだけ調べても死体の身元は分からなかった。のちにその刺青はある部族にのみ口伝で伝わる「不滅の刺青」と判明したが、部族の長の話によると、ここ二百年近く、その刺青を施された人間はいないという。

信じようと、信じまいと……

 

都内某所の女子高に閉ざされた螺旋階段がある。窓のひとつもないそこを降りていくと、やはり窓のひとつもない小部屋がひとつ。その中央に、電話が一つ置かれている。電話線はもちろん通じていないが、時々閉鎖された扉の前を通るとコール音が聞こえるという。

信じようと、信じまいと……

 

紀元前二千年前のエジプト人神官の記録。

「最近妙な伝染病が流行している。発病した者の髪は徐々に白くなり、皮膚はたるみ、力がどんどん無くなっていく。最期にはぴくりとも動けなくなる。未だ治療法は見つかっていない。我々はこの病気を、一人目の患者の名前にちなんで『オイ』と呼ぶことにした」

信じようと、信じまいと……

 

金縛りの原因は大きく分けて二種類ある。ひとつは閉眼型、開眼型の睡眠麻痺。そしてもうひとつは、あの世のものがこの世に侵食した際に生じる加重だといわれている。あの世とこの世が重なり合えば、その重みで動けなくなるのだ。

信じようと、信じまいと……

 

イギリスの地下鉄で、一つのトランクが忘れ物として届けられたとき、長年そこに勤めている駅員は「またか」と渋い顔をした。なんでも、地下鉄が開通して以来、同じトランクが一年に一回届けられるそうだ。中身も毎年同じで、KとQが無いトランプ、そして「14日、赤」とだけ書かれたメモだけだという。

信じようと、信じまいと……

 

消しゴムは、数えきれない程の字や絵を消すが、最後には自分自身が消されてしまうことに恐怖を感じ、誰もいないときにこっそり逃げ出すという。あなたの消しゴムも、逃げ出してないかよく確認して欲しい。

信じようと、信じまいと…… 

 

夏の水辺などで見られる、羽虫が一ヶ所に集まって、柱のような形を成す「蚊柱」……

これはユスリカのメスの周囲に、交尾を目的としたオスが、大量に集まってできる代物だ とある片田舎では、天まで届かんばかりの巨大な蚊柱が発生した。その中央には、いったいどれ程の「いい女」がいたのだろうか……

信じようと、信じまいと……

 

トキソプラズマという寄生虫をご存知だろうか。人類の半数以上に感染している、おおよそ無害とされている寄生虫である。しかし、この虫がネズミに感染すると、ネコへの警戒心が無くなるなどの異常行動を取る。最近、統合失調症の原因が、トキソプラズマに脳を乗っ取られたという説が浮上している。

信じようと、信じまいと……

 

家に帰るとカギがかかっている。何度チャイムを鳴らして応答はなく、ノックしても電話をしても誰も出てくれない。仕方なくカバンからカギを取り出し、ドアを開けると家族は夕食を食べていた。いつものように笑顔で「おかえり」……

信じようと、信じまいと……

 

とある旧家に残された日記には、不可解な記述がある。机にインク瓶をしまっておくと、いつも翌朝には消えてしまうというものだ。日記の主の曾孫にあたる人物はある日、自分の机の中からいくつもの見覚えのないインク瓶を見つけた。それはまぎれもなく曽祖父の時代に作られたインクであった。

信じようと、信じまいと……

 

このロアをゾロ目の時間帯に見ると、その人にはちょっとした幸福が訪れる。しかしゾロ目が有り得ない六時~九時の間にゾロ目を出そうとしてはいけない。それを見た人は存在し得ない時間帯と同じように、人々の記憶から消えてしまうからだ。

信じようと、信じまいと……

 

新宿の某デパートには 防火扉が数多く設置されているが、その中に閉まったまま、つまり通路を塞ぎ続けているものがある事を知っている者は少ない。少し近づいただけではわからないが、扉に耳を当てるとパタパタと足音が聞こえるという。

信じようと、信じまいと……

 

とある片田舎で、羽を備えた爬虫類のミイラが発見された。これぞドラゴンかと住民達は一時騒然となったが、一人の男が、自分が蝙蝠とイグアナの死体を縫合して作った偽物であると語ったため、落胆と共に騒ぎは収まった。ただ、開帳60cm以上の蝙蝠の羽の出所がどこなのか、男が喋ることはなかった。

信じようと、信じまいと……

 

某作家はある日かかってきた無言電話を境に、作品の構想が噴出するかのように浮かぶようになった。彼はその後、ベストセラー作家の仲間入りを果たすのだが、その後、常に自分の作品の登場人物に見張られている気がするという。

信じようと、信じまいと…… 

 

人類の4%は色盲であり、96%は色覚健常者と言われているが、これは誤りである。実際には0.7%の人間が、赤でも青でも黄でもない第4の色を見ることができる。多くの人間は、街がその色で書かれた自分たちをあざ笑う落書きで溢れていることを知らない。

信じようと、信じまいと…… 

 

生後一ヶ月の赤ん坊とその母親が公園を散歩中、通り魔に襲われ、母親は殺害されてしまった。五年後、その子供は叔父に連れられデパートで買い物をしていたが、突然一人の男に近づき叫んだ。「こいつがママを殺した!」 慌てて外へ逃げ出した所を事情聴取すると、正にその男が五年前の殺人犯だった。

信じようと、信じまいと……

 

 

とある精神病院で「ドアの向こうに知らない女がずっと立っている気がする」と訴える患者が激増した。奇妙な事に患者全員が、紅い瞳をした女だと医者に話したそうだ。

信じようと、信じまいと……

 

ある男は、戦場で落雷に遭い負傷した。除隊後、故郷で釣りを楽しんでいたところ再び落雷に遭い大火傷を負った。またあるとき、公園を散歩していた彼はまたしても落雷を受け、とうとう命を落とした。しかし雷はそれでも容赦しなかった。数年後、とある墓地一帯に落雷があり、男の墓石を粉砕した。

信じようと、信じまいと……

 

十七世紀末、ある解剖学者は、生涯に数百体の遺体を解剖した。当時、解剖用の遺体は、埋葬されたばかりの新鮮なものを墓場から盗掘して使っていた。ある日いつものように彼が遺体を解剖していると、遺体が突然息を吹き返し、勝手に切り刻むなと怒鳴った。彼はそのショックで心臓麻痺を起こし、死亡した。

信じようと、信じまいと……

 

とある廃病院では、かつて非常用として使われていた螺旋階段の一番上から吹き抜けを見下ろすと、下から自分にとってもう会えない大切な人が手を差し伸べてくるらしい。自分も手を差し伸べながら階段を降りてゆくと、階段を降りきるまでにその人の手に触れ合えるという。しかし、戻り方は誰も知らない。

信じようと、信じまいと……

 

 

ロアの中には作り話もあるが、真実の話もある。そして何より、ロアは真実になる力を持っている。多くの人々の間を駆け抜け、語り継がれ、真実になる力を持ったロア。それは今まで語られてきた中にも存在する。

信じようと、信じまいと……

 

 

ある家では室内犬フェレットを一緒に買っていた。普段二匹とも仲良くじゃれあったりして遊んでいた。家族が旅行で二日ほど留守にして戻ってみると、犬がうずくまっている そして中からフェレットが這い出してきた。犬の内臓はフェレットによって完食されていた。

信じようと、信じまいと……

 

クリスという男は、自分が囚人であるという夢に悩まされていた。精神科医にも通ったが一向に回復しない。しかしこの男、実際はジョージという囚人であり、クリスという男は夢の中の存在であった。それでも彼は獄死するまで自分はクリスだと信じ続けた。あなたは今、本当に目を覚ましていますか?

信じようと、信じまいと……

 

噂では、天皇が亡くなったとき、ある一族だけがその棺桶に触れることができるという。その一族は某県の北部に身を置いているといわれているが、そこには交通機関が通っていないという。それが意図されたものなのかは誰も知らない。

信じようと、信じまいと…… 

 

アメリカのとある田舎町で起きた出来事。ある朝、目覚めたジョージは鏡をのぞき仰天した。 自分が映っているはずの鏡に、友人のジョンが映っていたのだ。ジョージはあわててジョンに電話をすると、彼は震えた声でこう言った。「今、俺がのぞいている鏡にお前が映っている」

信じようと、信じまいと……

 

とある教会には「悪魔を閉じ込めた箱」があったという。箱を振ると確かに、カタカタと中に何かが入っているような音がしたという。ある日、TV局のレポーターの女性がそこに訪れ、牧師に無断で蓋を開けてしまった。しかし、箱の中には何も見つからなかった。

信じようと、信じまいと……

 

子供を誘拐しては解体し、その肉を販売していた夫婦が逮捕された。夫婦の自宅からは二十人分の子供の骨が発見され、本人たちも殺害を自白したが、彼らが言い渡されたのは「詐欺罪」だけだった。回収された骨は、全てが人間のものではなかったのである。

信じようと、信じまいと……

 

ドイツのバルト海沿岸にUFOが飛行しているのが発見された。戦闘機六機が緊急発進しUFOに接触、次々に空対空ミサイルを発射したが、発射された途端に全てのミサイルが爆発してしまった。帰投出来たのは攻撃を実行しなかった一機だけであった。

信じようと、信じまいと……

 

とある山中に、ほとんど朽ちかけた廃病院がある。そこに放置されている無数のカルテの中には、訪れた者の未来の病状が記載された物が存在している。そのカルテを見つければ、病を未然に防ぐことができるが、その後必ず、何らかの形で「診察代」を請求されるという噂だ。

信じようと、信じまいと…… 

 

猟師が雪山で見た事もない獣の足跡を見つけ、それを追っていくうちに妙なことに気が付いた。足跡がだんだん小さくなっている。やがて豆粒大になった足跡が、雪原の真ん中で消えていた。

信じようと、信じまいと……

 

あるマジシャンの葬儀が静やかに執り行われていたときのこと。火葬を終え、引き出されてきた台を見て、係員は目を見張った。そこには焼け朽ちた棺以外、何一つとして残っていなかったのである。それは彼の最大にして最後のイリュージョンだったのだろうか。

信じようと、信じまいと……

 

とある海域を航行中だったパプアニューギニアの漁船が、海面付近を漂う、巨大なサメの腐乱死骸を引き揚げた。それは発見された部位だけでも18mを優に超えるであろう巨躯であったが、その頭部は何者かによって一口で喰い千切られたかのように失われていた。

信じようと、信じまいと……

 

博士がある実験をしていると、茶褐色の液体が出来た。液体からは甘い香りがしたので、炭酸水で溶いて近所の人に売ったところ、大好評を受け、やがて世界へと広まった。これがコーラの誕生である。その製法は今でも変わらないが、博士が研究に使っていたのは石油であったことは誰もしらない。

 

ある日の朝、とある教会がガス爆発により全壊したが、事故の前に集合していたはずの十五人の聖歌隊員たちは、幸運にも全員が遅刻していて助かった。寝坊した、宿題を忘れた、体調不良、腕時計の故障など、それぞれが別々の理由で、真面目なメンバーたちが「聖歌隊に入ってから初めての遅刻」をしたのだ。

信じようと、信じまいと……

 

埋葬した人が、棺桶の中で息を吹き返すということがある。そのまま窒息させてしてしまうのを防ぐため、中で動きを感知すると警報音が鳴る棺桶が作られた。ある晩、その棺桶から警報が響いた。それは保管してあった棺桶全てで、中に誰も入っていないものだった。

信じようと、信じまいと……

 

十四才の小柄な少女は確かに電気人間だった。彼女を調査に来た医者が彼女に触れた瞬間、目の前がブラックアウトした。少女は本人にもわからないうちに高電圧を発生し、医者の意識をとばしたのだ。幸いなことに、この奇妙な現象は彼女が成年に達したときに消えた。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある田舎町で、空き家から多数の人間の死体が見つかったという通報があった。警察がそこへ向かうと、家は解体作業の最中で、そのような通報をしたものは誰もおらず、死体もなかった。警察は悪いいたずらと判断したが、それからしばらくの間、付近の住民は原因不明の腐敗臭に悩まされたという。

信じようと、信じまいと……

 

科学的に説明されようが、現在も不気味な噂を作り続けるコックリさん。日本人であれば、基本的な方法は誰もが知っているだろう。指を十円玉に乗せ、無意識のうちにメッセージを作り上げる。ところで、今ロアを読んでいるあなたのマウスはどんな動きをしているだろうか?

信じようと、信じまいと…… 

 

ユーカリの葉はコアラの大好物として有名だが、実はかなり強い毒が含まれている。ある研究者がコアラをユーカリ以外の食品で飼育したことがあった。するとコアラは実にアグレッシブな動物に成長し、軽快なフットワークで飼育係を翻弄したという

信じようと、信じまいと……

 

ある夫婦が畑仕事をしていたときのことである。夫がふと顔を上げると、何十羽もの渡り鳥の群れが飛んでいるのが見えた。その直後、鳥たちがまるで銃で撃たれたように次々と落下していくのである。二人が唖然としている間に、鳥たちは全て地上へと消えてしまったという。

信じようと、信じまいと…… 

 

検索サイト「Google」で「階段」と検索すると、膨大な数のページが表示されるが、ときたま、たった一件しか表示されないことがある。そのページは階段の写真が一枚表示されているだけのものだという。もちろんこの階段を上がることはできないが、誰かが下りてくる可能性は否定できない。

信じようと、信じまいと……

 

ある富豪が、死の間際に自身が犯した罪を家族に告白した。彼は若い頃、旅先で知り合ったベイカーという男を殺し、彼から奪った金を元に今の地位を築いたというのだ。富豪の死後に遺族が調べた結果、確かに殺人事件は起きていた。ただ、記録によれば「ベイカー」が殺されたのは二百年以上前のことだった。

信じようと、信じまいと……

 

ある公園には、ファントム・ロックと呼ばれる岩があるという。名前の通り、その岩は現れたり消えたり、別の場所に出たりするのだ。ツアーガイドは適当な岩をみつけては「これがファントム・ロックだ」と説明しているが、実際どれが本物なのか、誰も知らないのだという。

信じようと、信じまいと…… 

 

「村の真ん中にそびえる山には、神々が住んでいる」そんな言い伝えのある村があった。しかしその村は平野に位置し、山などある筈も無かった。彼らは一体何を見、後世に語り継いだのだろうか。

信じようと、信じまいと……

 

ある少年が廃れたレコード屋で不思議なレコードを買った。再生ボタンを押したが何の音も流れない。数分後、遠くで声が聞こえた。「おじいちゃん、一緒にお散歩行こうよ!」そこには自分の名を呼ぶ五歳くらいの少女と、老人がいた。そのレコードの題名は「空白の五十年」彼が見たのは幻だったのだろうか。

信じようと、信じまいと……

 

ある日曜の午後、ドイツの小さな村に国歌斉唱が響いた。村人たちは辺りを見渡したしたが、不思議なことにそれを歌う集団が見当たらない。すると一人の少年が「ここから歌が聞こえてくる」と言って村の広場の大きな井戸を指さした。荘厳な歌声は確かにそこから聞こえていた。

信じようと、信じまいと…… 

 

村に疫病が蔓延したと、住人のひとりが隣町へ助けを求めにきた 多くの医師がその村に向かったが、村のあった場所には大量の古い墓標だけが残されていた 助けを求めてきた男も既に失踪しており、その場所には、今でも墓標だけが残っているという

信じようと、信じまいと…… 

 

パッケージを開くと全然違うCDが入っている。そんなずぼらなCD管理をしている方は多いかもしれない。ある男が以前適当にCDを選び、プレイヤーに入れたところ音が出ない。不思議に思い中を見るとハムが一枚入っているだけだったという。

信じようと、信じまいと……

 

「発明王」として名高いエジソンを知らぬ者はいないが、彼の最後の発明を知る者は少ない。 晩年、霊界の研究に明け暮れた彼の最後の発明は、霊界交信機だという。ただ、この発明品は現存しない。遺族が不名誉だと破棄してしまったからだ。天才の最後の発明が、成功だったのか否かを確かめる術はもうない。

信じようと、信じまいと……