RETRO少年の懐古録

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フォークロアまとめ その5 信じようと信じまいと……

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フォークロアまとめ その5

信じようと信じまいと……

 

 

Aはトランプをきり、全員に十三枚ずつ配り終わったところで、奇妙な事実に気がついた。なんとAにダイヤ、Bにスペード、そしてCにハートが十三枚配られていたのだ。約二十二穰分の一という恐ろしい確率である。愕然とする三人。そのときAは、よけておいた二枚のジョーカーが不気味に笑ったのを見た。

信じようと、信じまいと……

 

とある街に全盲の女性が居た。しかし不思議なことに、彼女は物を見ることができたという ある時、彼女の体に奇形腫が見つかった。長い手術の末、取り出されたその中からは、無数の眼球が見つかったという。それ以来彼女が物を見ることは無くなった。

信じようと、信じまいと……

 

とある骨董品屋で売られている壺は、一日単位で値段が上がり続けている。店主によると、この店に訪れる世界中の客たちから聞いた「秘密の話」が、その壺にしまってあるのだという。話の内容が重大なほど、値段は大きく跳ね上がるらしいが、未だに「話の取り出し方」は、わかっていない。

信じようと、信じまいと……

 

ある富豪が小さな骨董品屋で、一つの赤い壺を買った。その壺は外見に見合わず高価だったが、不思議な魅力があり、富豪もそこを気に入っていた。ある日富豪は、誤って壺を割ってしまう。途端に富豪は悲鳴を上げ、翌日自殺してしまった。「世の中には知らないほうがいい事が沢山ある」という遺書を残して。

信じようと、信じまいと……

 

1990年、ソ連のとある廃墟の取り壊し現場から、四人の姉妹が発見、保護された。四人は軍用の食糧備蓄庫管理人夫婦の娘たちであり、広大な地下室の闇の中で生まれ育ったため、一度も太陽を見たことがなかったという。娘たちは、地上に連れ出された途端、次々に死亡した 死因は共に焼死だったという。

信じようと、信じまいと……

 

フィジーで奇形のミル貝が発見された 二枚の貝殻が完全に癒着し、殻の内部が密閉状態になっていたのである 驚くべきは、その密閉状況下でも貝は生存しており、さらには、数百年の齢を重ねたとしか思えないほどの巨大な殻を持っていたことである

信じようと、信じまいと…… 

 

1960年代、ソ連人工衛星を打ち上げたが、軌道維持に失敗し、大気圏に突入し燃え尽きた。ソ連政府は「これは無人衛星である」と発表したが、衛星が燃え尽きる瞬間、イタリアの電波傍受局が「熱い、熱い」と悲痛な叫びを上げる女性の声を傍受していた。

信じようと、信じまいと…… 

 

自家用飛行機でヨークシャー州上空を飛行していた男は、驚くべき光景を目の当たりにした。濃い霧の中から空中に浮かぶ巨岩が現れたのだ。巨岩の頂上には灯台が建ち、辺りを照らし出していたという。彼は「忘れもしない、まるでマグリットの絵画のようだった」と語っている。

信じようと、信じまいと…… 

 

有名な曲芸師がいた。彼のパフォーマンス、中でも剣呑みの曲芸は、見に来る人々をアッと言わせていた。しかし彼はとある公演で、剣呑みの最中に突然死んでしまう。原因は「しゃっくり」をしたため…… 

信じようと、信じまいと……

 

実は、神の正体は「最初に自我を持った人間」である。本来すべての生物は、死亡後に地球精神体と一体化するはずなのだが、自我を得た為、独立した精神体となり霊界を創った。神は今も生きている人間の精神エネルギーで、霊界を維持し続けている。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある男はロアを全て事実だと信じ「自分なら出来る」と言って、数話のロアを実行し、成功させていった。時には犯罪にも手を染めたが、男は今も捕まらず、どこかでロアを現実化しているらしい。しかし皮肉にも、あなたがこの文章を読み終えた時、男の存在は、男があんなにも嫌っていた「虚構」となるのだ。

信じようと、信じまいと……

 

山に住む鹿が、その場をグルグル跳ね回りはじめたら要注意である。本能的に「敵対する意思がない」という事を示すための表現行動らしい。猟師達も、その行動を見たら即座に木陰などに隠れるようにしている。それは、そこを山神様が通る証拠であり、それを邪魔をした者は神隠しに遭うといわれている。

信じようと、信じまいと……

 

千葉県の某所に、スプーンを片手にうろつく「スプーンおばさん」と呼ばれる浮浪者がいた。 いつも何かを噛みながら「美味しい、美味しい」と呟いている。ある日、帰宅途中のOLが両目を抉られて殺されているのが発見された。駅の周辺では以前から、目をくり抜かれた動物の死骸が発見されていたという。

信じようと、信じまいと……

 

とある地下街の一角に、変わった喫茶店がある。そこのコーヒーは格別だが、値段は一杯で寿命三日、とある。客がどれだけコーヒーを飲もうが、店主はまったく金を取ろうとしない。「コーヒー代」が本当に徴収されているのかどうか、客に知る術は無い。

信じようと、信じまいと…… 

 

パリに住む女性は、エミールと名付けかわいがっていたオウムに、半年かけてやっとひとつの言葉を教え込んだ。しかしその三日後、エミールは鳥かごから逃げ出し、覚えたての言葉を叫びながら青空へと飛び立って行った。「自由よ、永遠に! 自由よ、永遠に! 自由よ、永遠に!……」

信じようと、信じまいと……

 

ドイツの製薬会社の研究所が突如閉鎖された。それまでの研究成果も全て破棄されたのだが、何故か実験に使われた動物の骨は全く見つからなかった。この研究所はやせ薬を主に研究していたという。

信じようと、信じまいと……

 

新潟県のとある小さなスキー場には、建物の影にある看板が立っている。地元民もいつ誰が立てたのかわからないというその看板にはこう書いてある。「雪女に注意」 ……余談だが、新潟県は雪女伝説発祥の地という説がある。

信じようと、信じまいと……

 

ある男がWinnyで個人のデジタルカメラの画像データを見つけた。中身は大学の入学式や旅行の写真ばかりで、男が目当ての写真はないようだったが、最後の一枚を開いて男は戦慄した。それは、さきほどまでの写真にも多く写っていた持ち主と思われる女性の、葬式の様子と棺桶の中の本人の画像だった。

信じようと、信じまいと……

 

殺人鬼という職業に就くにはある条件があるという。たった一つだけだが、それはあまりにも困難であるという。その条件とは「不死身であること」…… 現在、殺人鬼を生業としている者は三人だけらしい。

信じようと、信じまいと……

 

深夜、シャワーを浴びていると突然電気が消えた。振り返ると、磨りガラス越しに人の姿が見える。誰かと尋ねると「殺してやる……」と返ってきた。数秒後……

「あれっここは607号室?」

「えっ507号室ですけど」

「……すみませんでした」

607号室がどうなったのかは知らない。

信じようと、信じまいと……

 

「タイプライターがあれば猿でも名文を書ける」という言葉がある。しかし、タイプライターもない明治後期に、名文を生み出した生き物がいる。飼い主を真似し、爪にインクを付けて気ままに自叙伝を綴ったのは他でもない、名もなき一匹の猫であった。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある営業マンは、彼女からプレゼントされたストラップを携帯につけていた。天眼石という魔よけの石を編みこんだ、彼女の手作りのものらしい。ある日彼は、女性クライアントと終始和やかに電話での打合わせを行った。携帯を切った直後に彼女からのメールが届いた「今の女とどういう関係?」

信じようと、信じまいと……

 

ある国の研究機関が動物の目をカメラとして使う事のできる技術の開発に成功したと発表した。しかし、その後すぐに実験は失敗だったと訂正し、研究の中止を宣言したという。動物は人には見えないものが見えるといわれるが、研究員達は一体何を見てしまったのだろうか。

信じようと、信じまいと…… 

 

ドイツのとある病院に男が駆け込んで来た。男によると、自分と全く同じ顔で同じくらいの背丈で同じ服装の男が、たった今近くのビルから飛び降りたという。その数分後、ほぼ即死の遺体が運ばれてきた。その容姿は男と瓜二つ、そして駆け込んで来た男はいつの間にか消えていたと言う。

信じようと、信じまいと……

 

占い師には暗黙の掟がある。一つは、相談者の秘密を漏らさないこと。二つ目は、相談者がなるべく幸福になるようアドバイスすること。そして最後に、自分で自分を占ってはいけないということ。これを破ると、たちどころに占い師としての才能を失うそうだ。

信じようと、信じまいと…… 

 

東京のアパートに一人住まいの男は、ある夜電源の入っていないステレオのスピーカーから、かぼそい女性の声が聞こえてくるのに気がついた。耳を澄ませると、確かに「出してよ」と言っているのが聞こえた。このステレオは先住者が置いていったものだった。彼は、まだスピーカーを解体する勇気がない。

信じようと、信じまいと……

 

ある男が自費出版で百冊ほど本を作った。近くの書店に五十冊ほど置いてもらう予定を立て、残りは自分で保管していたが、出版一週間前に彼の家が火事で全焼し、本は焼失、男も焼死した。現在、その本は一冊も存在していない。本の題名は「奇跡の起こし方」であった。 信じようと、信じまいと……

 

都内某所で、男性の遺体が発見された。遺体はひどく損傷しており、皮膚の一部を切り取った跡があった。警察は殺人事件として捜査を進めると共に、遺体の傍らに置かれていたメモと今回の事件との関連性を調べている。

「良い材料が取れたので、やっぱり自分で使おうと思います」

信じようと、信じまいと……

 

その奇妙な事件は田舎町のホテルから始まった。最初は左脚、次に右腕と、切断された体の一部が町の近辺で次々と発見されたのだ。鑑定の結果、遺体は全て同一人物のものと解ったが、左腕が三本、頭部が二つ見つかった時点で、警察はこの事件を黙殺することを余儀なくされた。

信じようと、信じまいと…… 

 

ドイツのある心理学者は、死刑囚の了承を得てある実験を行った。死刑囚に目隠しを施し「君に火をつける」と告知 無論、実際に火をつけることなどしない。にもかかわらず、死刑囚の皮膚には火傷の跡が浮かんだという。この心理学者は熱心なカトリック信者で、今もなお聖痕伝説の研究に明け暮れている。

信じようと、信じまいと……

 

広島が原爆によって被爆した直後、現場を訪れた毎日新聞の記者は頭上に白い鳩が旋回していたのを発見した。どうしても気になったので捕まえてみると、足に手紙が添えられていた。「今すぐそこから逃げて下さい」と書かれたこの手紙……どこの飼い主が、誰に宛てて送ったものなのだろうか。

信じようと、信じまいと……

 

井の頭公園バラバラ殺人事件と言えば、平成六年に起きた猟奇殺人事件であるが、それには隠された事実がある。犯人には自殺した妹がおり、彼女を生き返らせるために足りない「部位」を集めていたという。警察が彼の家に踏み込んだ時、既に腐乱した「妹」の体には、真新しい性交の跡が残されていた。

信じようと、信じまいと……

 

アメリカ在住の画家が、新作の製作に取り掛かろうとしていた。下絵を描こうと真っ白なカンバスに向き合った瞬間、急に意識が飛んでしまった。次に気が付いたときには光り輝く十字架を描いた油絵が一枚出来上がっていたという。敬虔なクリスチャンである彼は、その絵を今も大事に保管している。

信じようと、信じまいと……

 

「『なぜ山に登るのか、そこに山があるから』などという答えは目眩しで、話は単純、数千メートル峰の山頂にのみ産出する(塗り潰されて読めず)が目的だ」 この手記を発表したある登山家は、その華々しい登頂歴を虚偽とされ、公式な記録からは完全に抹消されている

信じようと、信じまいと…… 

 

今現在、ミステリーサークルの殆どが偽者であると証明されている。アーカンソー州の小麦畑で発見されたミステリーサークルも例外ではなく、綿密な調査により偽者と判断された。 しかし、現場に残された200以上の多数の足跡に、一つとして同じ形のものがなかったという報告はなかったことにされた。

信じようと、信じまいと……

 

ある男が友人宅を訪れたときのこと。ベルを鳴らしても中から返事がないため、不審に思った男が勝手に玄関の扉を開けたところ、大量の水が家の中から流れ出てきたという。友人は部屋の中で溺死していたが、不思議なことに部屋の窓は全て開け放たれていたそうだ。

信じようと、信じまいと…… 

 

「ハッピーハロウィン!トリックオアトリート!」部屋の扉を開けると、ひとりの少女が佇んでいる。お菓子を手渡そうとするが、女の子は受け取れない。なぜなら、女の子の片手には大きな刃物。もう片方の手には鈍器が握られているからだ。それでも少女は言い続ける。「お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ」

信じようと、信じまいと……

 

ある男が右目に角膜移植をした。翌年、彼は失踪 彼の家の鏡、ガラス、その他あらゆる反射物は割られ、粉々になっていたという。彼の机から発見された日記には、移植の日を境に、ある言葉が大量に書かれていた。「右目が俺を睨んでいる」 

信じようと、信じまいと……

 

ある誘拐殺人事件は、報道の範囲の例としてしばしば引き合いに出される。被疑者の自室が暴かれたことも問題視され、マスコミ各社に講義が殺到したが、一番多かった問い合わせは「テレビに映し出された被害者の写真がまばたきした」というものだったことは知られていない。

信じようと、信じまいと…… 

 

とあるハイウェイで奇妙な事故車両が発見された。ドライバーの遺体は骨格と内臓が抜け落ち、まるで潰れた風船のような有様だったという。高速で衝突した場合、その衝撃で内臓が飛び出してしまうことは珍しくない。だが検死官を悩ませたのは、肝心の内臓がどこにも見あたらないことだった。

信じようと、信じまいと……

 

2011年3月11日 とある国で、多数の犠牲者を出す自然災害が起きた。国や企業により、安全、安心と宣伝されていた施設でも二次災害が起こった。被害の状況についても詳しい説明がされないまま、時間だけが過ぎていったが、一つだけ分かったことがあった。安全安心の安は否定のUNだということが。

信じようと、信じまいと……

 

念願のマイホームを購入したある女性は、自分のツイッターのフォロワーが、週末になるとどんどん増えていくことに気がついた。リフォローをしていったが、何故か彼等は全員一切発言をせず、ただ増え続けるだけだった。彼女の家が建つ前、そこは深夜に大量の何者かの影が見えると、地元では有名だった。

信じようと、信じまいと……

 

「幽霊が出る」として有名なジャズクラブがある。元はといえば、経営不振に悩んだクラブ経営者が話題作りのために創作したほら話なのだが、待ってましたとばかりに現れた、夢破れて世を去ったかつてのジャズマンたちが、夜な夜な現れては下手な演奏を繰り広げ、経営者の悩みを増やしているという。

信じようと、信じまいと……

 

ポーランドに住む十六才の少女は、課外授業で訪れた美術館のピアノで、突然皆が驚くような素晴らしい演奏をしてみせた。信じられないのは、彼女はこれまで一度もピアノを弾いたことがないということだった。彼女によると耳元で「さぁピアノを弾こう。大丈夫、私はショパンだ」という声を聞いたという。

信じようと、信じまいと……

 

 

ひとりの男から警察に通報があった。内容は、隣室から女性の悲鳴のようなものが聞こえるというものだった。急いで駆けつけた警察が見たものは、数年前から誰も住んでないという空の部屋と、その隣の部屋で壁を凝視したまま死んでいる男の姿だった。壁には、爪で引っかいたような無数の傷があったという。

信じようと、信じまいと……

 

ネットゲームというものが盛んになって久しいが、最近ではそれにまつわる奇妙な噂も少なくない。その一つに、あるプレイヤーが自身のキャラクターに殺されたというものがあるが、この噂が出回り始めた頃から、報告が大幅に減少した出来事がある。もう一人の自分、ドッペルゲンガーと呼ばれる現象である。

信じようと、信じまいと……

 

ある女性が三階の自室に戻ると、外から喧騒が聞こえる。不審に思いカーテンを開けると、男が電柱に登り何事か騒いでいる。思わず怒鳴りつけると、その男は静かになった。しばらくすると部屋に警察がたずねてきて「家の前の男に見覚えはないか」と聞く。男は、女性が注意するよりも前に死んでいたという。

信じようと、信じまいと……