RETRO少年の懐古録

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フォークロアまとめ その6 信じようと、信じまいと……

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フォークロアまとめ その6

信じようと、信じまいと……

 

ポルトガル南部に、いくら食べても太らない女性がいた。女性はゆうに人の倍は食べるが、スレンダーな体型が変わることはなかった。やがて彼女が死に、彼女の火葬が行われた際、葬儀は大騒ぎになった。焼け残った骨が、頭蓋骨から足の指まで全て二人分あったのだ。

信じようと、信じまいと……

 

ある男性が「自分がエイズに感染する」という夢を見た。恐ろしくなった彼は、献血を利用し血液検査をしようと考えた。かくして彼の血液が抜き取られたが、その場にいた者は男性を含め凍り付いた。男性の血液は透明だったのである 調査の結果、それは造り出す事の出来ない完全な純水と結論された。

信じようと、信じまいと……

 

ある男の日課は、三匹の犬を散歩させることだった。とある場所へ行くと、決まって三匹の犬のうち一匹だけが地面に向かって吠えた。不審に思った彼が地面を掘ると、人間の他殺体が出てきた。やがて被害者の身元が判明。吠えた犬と被害者は同じ名前であった。

信じようと、信じまいと…… 

 

船の故障により海で十日もの間漂流していたある漁師の話。彼は釣った魚を食べて飢えを凌いたが、漂流四日目に奇妙な魚を釣った。その魚はまるで人の腕のようなヒレを持ち、頭部からは髪のようなものが生えていたという。生還後、彼が百歳のとき交通事故で亡くなるまでの間、彼が通院した記録は一切ない。

信じようと、信じまいと……

 

とある地方に、動く人形があるという。ある記者が、人形が奉られている祠に訪れたところ、人形は立ったまま動こうとしない。その事を現地人に報告すると、彼らは青ざめて言った。 その人形は普段座っているはずだと。記者が祠に戻ると、人形は座ったままで微笑んでいた。

信じようと、信じまいと…… 

 

美術商の男が骨董屋から一枚の絵を買った。豪華な晩餐を描いたその絵は、香りが漂って来そうなほどだったという。次第に男はその料理を食べてみたいと思うようになったが、あらゆる料理人や文献学者も、その料理の名前すら知らなかった。絶望した男はある朝死体となって発見される。男は絵を食べていた。

信じようと、信じまいと……

 

ある雨の日、男は庭のゴミ箱を漁る奇妙な生物を目撃した。それは子供くらいの大きさで、全身がぬるぬるとしており、両生類のようだったという。また、頭頂部が大きく凹んだようになっていたのも特徴的だったと話した。驚いた男が怒鳴ると、それは一瞬びくりとしてから、四つん這いになって逃げたという。

信じようと、信じまいと……

 

ある作家の作品の一つに「陸の甲鉄艦」というものがある。陸上専用の戦艦が登場し、戦場で活躍するという内容だ。その執筆から三年後の大戦で、彼の母国では戦車と呼ばれる新兵器が投入された。小説のラストは「それを有りのままに記述するほど彼は無能ではなかった」という興味深い一文で結ばれている。

信じようと、信じまいと……

 

ある男は寝室の電気の紐を、床につく直前まで延長した。こうすれば寝転びながらでも点灯消灯を行えるのだ。その晩男はふと目を覚ました。再度眠ろうと目を閉じても頭は冴えるばかりなので、一度電気をつけようと紐を引くと、鈍い音がして切れた。男の手に握られていたのは、長く黒い髪の束だった。

信じようと、信じまいと……

 

夢というものは、不思議なものである。例えば、今まで見た夢を思い浮かべて欲しい。何人かは、そこに自分が映っているはずである。ではそういった夢は、一体誰の視点で見ているのだろうか。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある飲食店に泥棒が侵入したが、店の主人に見つかり捕らえられてしまった。主人が近くの交番に警官を呼びに行っている間、火の不始末が原因で店は全焼してしまった。しかし、店の焼け跡からは誰の死体も発見されなかった。同日、隣町の民家のクローゼットの中から身元不明の焼死体が発見されたという。

信じようと、信じまいと……

 

一人暮らしの男がマンションのベランダで布団を干していると、突然上からロープの輪が垂れ下がってきた。ビックリしてその場を離れると、しばらく上下に動いた後ロープはゆっくりと上の階へ戻った。男はすぐに管理会社に連絡したが、上の階は数年前自殺者が出てからずっと空き家になっているのだという。

信じようと、信じまいと……

 

「本の世界に入ってみたい」という読書家の少女がいた。ある日少女は溺死寸前のところを発見された。なぜ水の一滴もない部屋の中で溺死しかけていたのか、少女は決して語ろうとせず、何故かそれから非常に本を恐れるようになった。彼女が発見された際に傍に落ちていた本は「海底二万哩」であった。

信じようと、信じまいと……

 

ある四つ子がジョン、ポール、ジョージ、リンゴと名づけられた。ジョンレノンが射殺された年、長男ジョンも亡くなった。ジョージハリスンが癌で亡くなると、三男ジョージも死んでしまった。現在、次男ポールは服役中である。飲食店でポールマッカートニー死亡説を語っていた客を殴り倒したためである。

信じようと、信じまいと……

 

脳は人体のなかでも特に神経が多い部分だが、その中の一つに、刺激を与えられると神の存在を視認できるようになる神経があると、研究で明らかにされている。ただし、その神経が脳のどの部分にあるのか、どのような条件で刺激を感じるのかは、まだ明らかにされていない。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある農夫の家に、足が一本しか無い子供が生まれた 夫婦は訝りながらも、その子供を大事に育てていたが、ある日ぼろぼろの服を着た男が「それはわたしの子だ」と無理に子供を連れ去ってしまった その男の着ていた服は、農夫が畑の案山子に着せていたものだった

信じようと、信じまいと…… 

 

ある数学者が、0と1が等しいという証明をした。彼は、友人の前で紙にさらさらと証明を書いて、それ自慢げに説明をした。説明が終わり、友人がさっぱりわからず紙から目をあげると、数学者の姿は消えていた。再び紙に目をおろすと、今しがた書いた数式も消えていた。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある女性はその日、うっかり眼鏡を忘れて出勤してしまったが、それが幸いした。仕事場に押し入った強盗が彼女に手を焼き、とうとう何も盗れずに退散したからだ。なにも彼女が抵抗したわけではない。ただ強盗から手渡された「金を出せ」と記された紙が読めなかったのである。

信じようと、信じまいと…… 

 

とあるアパートに住む学生は、自室からぼんやりと外の景色を眺めていた。そのとき、空に浮いていた雲のひとつが急降下し、真下の公園をかすめるとすぐまた空の中に帰っていった。その後しばらく経ち、学生はその日公園で何人もの行方不明者が出たのを知った。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある大学の学生寮に、宛先不明の封書が大量に郵送されたことがあった。寮生ほぼ全員にそれは来たが、奇妙なことに中身はどれも見知らぬ男と自分が一緒に映った写真だった。写真には寮生それぞれの筆跡で「決して忘れない」と書いてあったが、誰一人として一緒に映ってる男に見覚えがなかった。

信じようと、信じまいと……

 

ハンガリー美術大の敷地内で、首吊り自殺した男性の遺体が回収された。学生や改修工事にあたっていた関係者は吊り下げられた遺体を現代彫刻だと勘違いしており、ある見物人が本物の遺体であると気付き警察に通報するまで、少なくとも一年以上吊り下げられたままだった。

信じようと、信じまいと…… 

 

年々所有者が増え続け、現在では所有していない人の方が珍しいとされている携帯電話。 もちろん、廃棄される数も少なくない。ある理由で廃棄処理場を辞めた一人の男が居た。彼は、解体される瞬間今まで記録した"声"を一斉に吐き出した携帯電話を見たという。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある公園には、奇妙な形をした像があった。いつ、誰が作ったものなのか付近の住民は誰一人知らなかったが、彼らにはとても親しまれていた。それを見たある物理学者が、像の力学計算を行ったところ、その像が立っているのは物理学上あり得ないという結論に至った。 奇しくもその日、像は倒れた。

信じようと、信じまいと……

 

男が自宅に戻ると、見ず知らずの女性が「お帰りなさい」と出迎えた。男は独身で妻などおらず「君は誰だ」と尋ねても答えようとしない。テーブルには五人分の食事が用意してあり、女性は「もうすぐだね」と繰り返すばかり。恐ろしくなって家を飛び出して振り向くと、そこは隣町にある空き家だったという。

信じようと、信じまいと……

 

とある砂漠地帯の工事現場で、有り得ない物が発見された。全長が12メートルを超える巨人の全身骨格で、軍まで出動する騒ぎになった。調査の結果、カルシウム系化合物で作られた骨格模型であることが判明した。しかし、誰がこんな物を製作し、地下20メートルの深さに埋めたのかは謎のままである。

信じようと、信じまいと……

 

ある作家の日記にこんな文章が記されている。「今日は不思議な日だった。椅子に座っているだけでぞくぞくとアイデアが沸いた。これで当分は執筆作業に困る事はない」 不思議なことに、その頃発表されたその作家の短編作品の殆どが、世界各地の民話に類似している。

信じようと、信じまいと…… 

 

 

とある港町で巨大な鮫が水揚げされた。競りに出す前に腹を開いてみたところ、いくつかのボートの破片と人体の一部が発見され、周囲の人々は愕然とした。後に、破片に残っていた文字から、そのボートの身元は判明したのだが、それはどれも湖や川で使われているものだった。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある山脈で、登山隊から行方不明者が出たとの通報があった。話によると、突然雲間から巨大な手が伸びてきて一人をつかみ、連れ去ったというのだ。彼らは高山病による幻覚を見たと診断されたが、数日後、全身打撲を受けた遺体が頂上を挟んで山の反対側から発見された。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある田舎町で複数犯による連続暴行事件が発生した。逮捕された犯人たちは、犯行時に何らかの薬物を使ってトリップしていたが、薬物を特定することはできなかった。しかし、彼ら全員が無類のコーラ好きであった事は調書に記載されていない。

信じようと、信じまいと…… 

 

ドイツのとある小学校で、サリー・マイアーという生徒が転校したその日に、同姓同名のサリー・マイアーという生徒が転入してきた。生徒たちはサリーに、転校していったサリーの話をしようと思ったが、誰一人、転校していったサリーがどんな子であったか思い出せなかった。

信じようと、信じまいと…… 

 

売れそうもない風変わりな本ばかりを出版する小さな出版社があった。意味不明な文章が書かれた本や、何も印刷されていない本もたびたびあった。作者も不詳とすることが多かったこの出版社だが、一冊だけ爆発的に売れた本があった。題名は「人生の目録」。売れたにも関わらず、現在は一冊も残っていない。

信じようと、信じまいと……

 

二十四枚撮りの使い捨てカメラには、時折一枚多く撮影できるものが紛れ込んでいる。だが、決して二十五枚目の写真を写してはいけない。それは「本来存在し得ないもの」なので、被写体やその場にいる自分に、同じ特性を持つもの、いわば「本来そこに存在し得ないもの」を無数に引き寄せてしまうのだ。

信じようと、信じまいと……

 

とある企業ではウィルスをプログラムしている。彼らは、自らの作り出したウィルスをネットに流し、数日後に、そのウィルスのセキュリティソフトを売り出している。今日もウィルスは流され、ソフトは作られる。莫大な利潤を得るために。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある男は、自分の調べたい情報がいつのまにかブラウザにブックマークされている事に気付いた。ある日彼が「世界平和」について調べようとブラウザを立ち上げると、いつのまにか自殺についてのリンクがブックマークされていた。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある急行列車がトンネルを抜けたところで突然急停車する事件があった。通報を受けた後続列車の運転士が様子を見に行くと、運転士を含む列車内の全員が既に死亡していた。そして奇妙な事に、彼らの死因は一人残らず老衰であったという。

信じようと、信じまいと……

↑↑↑ジョジョ5部 プロシュート兄貴

 

火葬される時に「もし生き返ったら?」という不安を持つ人たちがいる。その要望に応えて、ある葬儀屋が内側にインターホンをつけた棺を発売した。但し、火を感知すると装置は自動停止する仕組みになっている。これは火葬場にいる全ての「生者」に対しての配慮であるという。

信じようと、信じまいと…… 

 

十数件の轢き逃げの容疑である男が逮捕された。彼は「車が勝手にひき殺した」と主張したが、当然警察に無視された。数日後、隣町でガス欠状態の彼の車が見つかるまで、道路を無人の車が走っているという目撃談が各地で相次いだ。

信じようと、信じまいと…… 

 

絶対に口にしてはいけない言葉という物があるらしい。しかし、その言葉がどの言語でどのような発音なのかは誰も知らない。また、口にすると何が起こるのかも分からないという。 一説では地球で最後の人間が死ぬ間際に残す言葉だとも考えられている。

信じようと、信じまいと…… 

 

大科学者アインシュタインが残した遺言の内容は、永遠にわからない。死の間際に彼がつぶやいたのはドイツ語だったので、彼に付き添っていたアメリカ人の看護婦には、一言も理解できなかったという。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある小学校で、飼育小屋の鶏が死んでいるのが発見された。何かに食いちぎられたような跡があったことと、小屋の金網の一部が破れていることから、野良猫の仕業だろうと判断されたが、不可解な点が二つあった。金網が内側から破れていたことと、その鶏が産んだと思しき卵の殻が残されていたことである。

信じようと、信じまいと…… 

 

青森のとある市から警察に、一本の通報が届いた。話によると、民家で飼われていた家畜が食い殺されたらしい。ヒグマの仕業だろうと考えた警察は猟師を集め、探索に当たらせた しかし手がかりが見つかるはずもなかった 馬を一口で半分食らうヒグマなど存在しえないからだ。

信じようと、信じまいと…… 

 

第二次大戦末期、ドイツ国内のある研究施設を占領した兵士たちは、異様な光景を目撃した 実験動物と思しき何百匹もの猿の死骸。それらは全て体の表裏が逆転し、筋肉と内臓を剥き出しにした無惨な姿で息絶えていたのだ。彼らは一体何の開発をしていたのだろうか。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある山中で男性の首吊り死体が発見された。足下には遺書があり、仕事上の問題で悩んだ末の自殺と断定された。不気味なのは、男性が首を吊った木に、本人のもの以外に四つの輪になったロープがかかっており、傍には持主不明の荷物が四人分置かれていたという。付近で男性以外に遺体は見つかっていない。

信じようと、信じまいと…… 

 

1992年、某大学理学研究所にて、ある実験が行われた。それは、紫外線よりさらに極端に外の波長の光で世界を見るという実験だった。しかし、実験に参加した学生全員が発狂してしまった。彼らは世界の何を見たのだろうか。

信じようと、信じまいと……

 

 

ある神父が行方不明になったとき、町全体が騒然となったのは言うまでもない。彼が教会ごと姿を消してしまったからというのもそうだが、教会のあった場所に転がっていたスケッチブックに、巨大な黒い人型の影が家々をのぞき込む様が何枚にもわたって描かれていたからである。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある山間部に住む女性には四歳になる息子がいた。ある日息子が一匹の鮎を持ってきて、焼いてくれとせがんだ。だが近くに川などはなく、母親は「こんなものどうしたの?」と問いただしたところ、息子は「天狗様にもらった」とこたえたという。何度聞いても「天狗様にもらった」と譲らなかった。

信じようと、信じまいと…… 

 

1960年代の南米チリで、奇妙な格好をした東洋人の中年男が発見された。その男は大火傷を負っており、必死の治療もむなしく、病院で死んだ。男は死ぬまで医師たちの知らない言語でうわ言を言っていたという。その内容は「ゼヒモナシ」「ミツヒデ」……

信じようと、信じまいと…… 

 

ある生物学者がフィリピンのとある村を訪れた。その村では妖精に関わる伝承が豊富で、村人達が本気で妖精の存在を信じているのか気になった学者は、ひとりの村人に「君は妖精を信じるかい?」と尋ねてみた。彼はこう答えた「正直、あまり信じてないんだ だって、あいつらはすぐに嘘をつくからね」

信じようと、信じまいと……