RETRO少年の懐古録

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フォークロアまとめ その8 信じようと信じまいと……

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フォークロアまとめ その8

信じようと、信じまいと…… 

 

アンティーク好きの女性が骨董屋から水晶玉を買ってきた。しかし彼女はその日のうちに水晶玉を叩き割ってしまった。「巨大な目玉が、台座の上でぐるぐる回って部屋を眺め回していたから」だという。後日、文句を言いに件の骨董屋を訪れると、主人は片目に眼帯をしていた。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある森で少女の遺体が発見された。殺人事件として進められた捜査は難航すると思われていたが、数日後、犯人の男が逮捕されたことにより事件は収拾した。のちに検死官の一人はこう語った。「我々はただ、彼女の目を見ただけです」少女の瞳には、おぞましい形相をした男の顔がはっきりと映っていた。

信じようと、信じまいと…… 

 

ノルウェーに気難しい陶芸家がいた。生涯に壊した作品の数は五千を超えるといわれている。彼の死後、彼を偲んで広場に彼の胸像が建てられた。しかし、不思議なことに次の日の朝にその像は自壊していたという。

信じようと、信じまいと……

 

宇宙人に襲われたと証言する一人の女性がテレビ局に現れた。彼女は血の気の無い顔で局員に一気に捲くし立てた。「私たちは監視されてる、いますぐに」そこまで言った瞬間、その女性は霞のように消え去った。

信じようと、信じまいと……

 

リビングにあいた穴から出られなくなったと通報があった。レスキュー隊が駆けつけたところ、リビングには魔法陣や蝋燭など怪しげな儀式が行われていた形跡があったが、人の姿はついに発見できなかった。救助要請はその後数回あったが、やがてそれもなくなった。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある男性は、近所で飼われている猫の、あの赤ん坊の泣き声にも似た発情期の鳴き声に悩まされていた。ある晩とうとう我慢ならなくなり、外に出て鳴き声がしている場所を突き止め、怒鳴ろうとした……その後、彼は友人にこう語った。「あれが猫だとか赤ん坊だとか思ってる奴は幸せだよ」

信じようと、信じまいと…… 

 

ある女性が子供を孕んだが、相手の男が失踪した。彼女は男が戻るまで決して出産しないと誓ったが、その後の数十年、男が戻ることはなかった。その間、彼女の腹は際限なく膨らんでいった。結局男は現れず、彼女は死んでしまった。彼女の腹からは老人の死体が出てきたという。

信じようと、信じまいと…… 

 

聞くと必ず眼が覚める音が存在する。この音は脳内の睡眠に関する部分に直接作用し、強制的な目覚めをもたらすという。健常な耳を持つ霊長類には100%の効果が認められているが 発見した研究機関は「全人類の安眠の為」に公開を拒否している。

信じようと、信じまいと…… 

 

拳銃で四人を殺害し逮捕されたある男は「自分は見えない人間に操られている」と訴えたが、結局死刑になった。十年後、電気椅子により男は処刑されたが、執行の直前に、処刑室の扉がすっと開き、ゆるい風が吹きぬけたという。

信じようと、信じまいと…… 

 

 

渋谷のとある地下通路には「消してはいけない落書き」がある。一見すると意味不明な英単語の羅列なのだが、深夜になると呪詛の言葉に変化するのだそうだ。ただ、他の若者によって落書きが描き加えられ続けたため、どれがそのポップアートなのか見分けがつかないという。

信じようと、信じまいと…… 

 

フランスに、有名なホラ吹き男がいた。自分は魔術師であると吹聴し人々に笑いを提供する、いわば道化のような存在であったという。彼が亡くなった時、民衆は奇妙な現象に直面する。 誰一人として、彼の本名や彼の顔を思い出すことができなかったのだ。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある男が露店で「不思議なCD」と書かれたディスクを買った。家に帰ってプレイヤーにそれを入れたが、雑音が流れるばかりで何も起こらない。拍子抜けした男はCDを取り出そうとして驚愕した。プレイヤーから出て来たトレイの上に、あるはずのCDが無かったのだ。

信じようと、信じまいと…… 

 

病気などで亡くなりそうな有名人の「リスト」がマスコミには存在するらしい。これを参考にして、テレビ局は事前に元気な頃の映像を編集しておくのだそうだ。ただ、人はそう都合よく死んではくれない。そのため、一部のマスコミには「不慮の死を遂げる有名人のリスト」が存在しているのだとか。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある刑務所で、五人の子供を車で轢き殺し服役していた男が首を吊って自殺しているのが発見された。発見の直前、複数の看守が監房から子供がはしゃいでいるような声がするのを聞いたとされるが、公式な報告書にそれについての記載は一切ない。

信じようと、信じまいと……

 

ある女性は、幼少の頃から幻聴に悩まされていた。家庭環境や職場に対するストレスが原因だと思っていたが、日に日にひどくなっていく幻聴に耐えかね、とうとう病院で検査を受ける事にした。その結果、脳に腫瘍が見付かった。その腫瘍はパラボラアンテナの様な形をしていた。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある町で奇妙な連続殺人事件が起こった。自らの犯行を自供する者が次々と現れるのだが、殺人は一向に止まらないのだ。調査の結果、殺人鬼を恐れた人々の疑心暗鬼が引き起こした事件と判明した。しかし、発端となった最初の殺人の犯人は、誰にも分からないままだった。

信じようと、信じまいと…… 

 

フランスの南のとある村には、水が絶え間なく湧き出る井戸があった。村人達は長年重宝していたが、ある日その水が急に出なくなった。不思議に思った村人が井戸の底へと下りていくと、水脈があった形跡すらなく、石の床があるのみだった。彼らは何を汲んでいたのだろうか。

信じようと、信じまいと…… 

 

半年もの間部屋に引きこもっている男を心配した友人が彼の家を訪ねると。彼は「部屋からどうしても出られない。出ても部屋の中に戻っているんだ」と言う。友人が無理やり部屋から出したが、ドアを閉めると男の姿は消え、部屋の中にいた。男は今も部屋から出られないでいる。

信じようと、信じまいと…… 

 

路上で心筋梗塞を起こした男性がいた。突然胸を抑えて倒れ、意識を失ったという。救急隊が駆けつけたとき、すでに男は死亡していたが、奇妙なことに右手の指が五本とも、刃物で切断された様に消えていた。検死解剖を行った医師は、男の心臓を見て驚愕した。心臓には男の指が五本突き刺さっていたのだ。

信じようと、信じまいと……

 

チューリングテストというものがある。コンピュータがどれだけ人の感情に近いかを調べる方法である。ある日、ロシアの科学者が、テストをクリアしたコンピュータの開発に成功した。しかしその翌日、科学者はコンピュータを破壊し、次のような言葉を残して自殺した。 「その領域に触れてはならない」

信じようと、信じまいと……

 

ある女性は、工場で働く夫が作業機械に巻き込まれ死亡したとの知らせを受けた。謝罪する工場長に彼女は「夫の遺体を返して欲しい せめて埋葬したい」と泣きながら懇願した。一週間後、台車に積まれて運ばれてきたのは、378個の缶詰だった。 

信じようと、信じまいと……

 

芥川龍之介が「僕の将来に対する、唯ぼんやりした不安」と遺して自殺したことは有名だが、その文章が書かれた原稿用紙を後日鑑定した結果、明らかに本人ではない血液がついていたことを知っている人はすくない。

信じようと、信じまいと……

 

あるギャンブラーは、いつも大抵の勝負で負けるのだが、最後の最後に大勝ちし、毎回収支ゼロとなっていた。珍しく勝ちのまま終わった日も帰り道で強盗にあうなど、必ず何らかの出費をするので、友人から「バランス」と呼ばれていた彼はある日、車に撥ねられて死んだ その同時刻、彼の息子が生まれた。

信じようと、信じまいと……

 

人は言葉を吐くときに試されている。嘘をつこうとするとき喉が詰まり、汚く罵ろうとするとき眉間に皺が寄る。喉も眉間も鍛えることができない人間の急所であり、嘘や罵倒は自分で自分を傷つける行為なのだ。

信じようと、信じまいと……

 

ジョンは少年の頃、祖父が息を引き取った瞬間に、祖父の口から一匹の蜂が飛び立つのを見た。蜂は部屋中を飛び回ったが、祖父と不仲だった母は、それを叩き落とした。叩き落とされた蜂の口元から、さらに小さな羽虫が這い出し、今度は一直線に窓から外へ出て行ったのを、ジョンだけは見逃さなかった。

信じようと、信じまいと……

 

とある広場にあらゆる行動を「逆回し」する大道芸人が現れた。まるでビデオを逆再生したかのような完璧なパフォーマンスに、連日広場は大賑わいだったが、ある日を境に彼は全く姿を見せなくなる。数ヵ月後、ある女性が広場のベンチで身元不明の赤ん坊を発見した。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある精神病院に、変わった患者が来るようになった。彼らの頭部には「アンテナ」と呼ばれている角のようなものがあった。彼らは口々に「もうすぐ僕らは電波を受信できるようになる。パソコンなんかなくてもネットに入れるようになる」と言っていた。後日、その病院ではハッキング被害が多発したという。

信じようと、信じまいと……

 

ある一人の男が会社を設立した。その名前も「具体的にどうとは言えないが、とにかく貴方の何かを保証する会社」……驚いた事に、九時間の間で六百万円もの金が集まり、そのまま男は金を持って姿を消した。彼は世界で最もユニークな詐欺事件として数えられている。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある古書店で「your life」と書かれた本を買った男がいた。驚く事に、本の主人公が辿る人生は男のそれと全く同じだった。気味が悪くなった男は、急いで本を焼却処分した。数日後、男は謎の火災で焼け死んだ。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある町に、ビー玉好きな金持ちがいた。ある夜、彼は自宅の長廊下でビー玉を転がしてみた。静かに転がり向こうの闇へと消えたビー玉の姿に、彼はいつものように心を奪われた。 その瞬間、彼は背筋が凍った。そのビー玉が後ろから転がってきたのだ。

信じようと、信じまいと……

 

日本のある踏切では飛び込み自殺が絶えない。そこに飛び込む人たちは皆何かから逃げるように飛び込むのだそうだ。その踏切を調査した者たちがいたが、カメラマンはテープと共に失踪した。カメラマンは何を見て、何から逃げたのだろうか。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある男が死んだとき、死因は盲腸手術の失敗とされた。ところが数年後、家族が男の遺体を別の墓所に移し変えたとき、真相が明るみに出た。執刀した外科医のミスで、男の体内にハサミが一丁置き忘れられていたのである。

信じようと、信じまいと……

 

とある小さな村で、ダムドという男の背中に奇妙な腫瘍ができた。人面のようなその腫れ物は、実際に声を発し、言葉さえ喋ったという。その後の手術で、男の背中から切り取られる瞬間腫れ物は、甲高い声でこう叫んだ。「皆騙されるな! 俺がダムドだ! こいつは俺の身体を乗っ取って……」

信じようと、信じまいと……

 

南米のとある地域では「音の鳥(Sound Bird)」と呼ばれる存在が信じられている。何もない空から、大きな鳥の翼の音が聞こえるのだという。ある学者がそれを研究し、遂にその録音に成功した。その音を解析したところ、その「鳥」はなんと体長30m、翼長は50mはあるはずだとの結果が出た。

信じようと、信じまいと……

 

なめくじは月夜の晩に空を渡る、という言い伝えがある。塩をかけると水分が外に出て小さくなるが、実はあの水分の方が本体である。さらに気化して自由に移動し、また固体のなめくじとなるという。梅雨明けの月夜には、沢山のなめくじが光る糸の様に飛んでいく。

信じようと、信じまいと……  

 

ある男は、いつも身体のどこかに怪我をしていた。手足の生々しい傷跡は、明らかに自分の意志で付けたように見え、心配した同僚が訊ねると「こうすると妻が喜ぶんですよ」と、彼は力なく微笑んだ。数年後、彼は自殺した。おそらく、妻をもっと喜ばせるために。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある医学雑誌に、四つ目人間のことが記載されている。以下、文章の抜粋 「一対の目の上にもう一対の目があり、別々に独立してどの目も閉じることができ、違う方向の物を見るためにクルリとまわすこともできた。見物人は驚きを隠すことができない」

信じようと、信じまいと…… 

 

イギリスに住むある男は、死亡してから数時間後、息を吹き返した。彼はすぐそばにあった日記帳に何かを書き、その直後、再び息を引き取った。彼が最後に書いた文章は「今、死後の世界を見てきた。だがただの真っ白な世界で、神も天使もいなかった」

信じようと、信じまいと…… 

 

ある一家は家族旅行のため、束の間の空の旅を楽しんでいた。離陸から数時間後、一人息子が窓の外を指さしこういった。「ママ、天使様だよ」 母親が窓に目をやると、驚いた表情の男が、背中に生えた羽をばたつかせてどこかへ飛んでいくのが見えた。

信じようと、信じまいと…… 

 

駅のホームで、若い母親がぐずりだした赤ん坊をあやしていた。女性が手を焼いているのを見かねた紳士が、ハンカチでネズミを作って見せると、赤ん坊はピタリと泣き止んだ。役目を果たしたハンカチネズミは紳士の手から飛び出し、走り去った。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある学者が時間を逆行させる理論を発見した。それによると、一定条件を満たし、隔離された空間のみで行えるという。数日後、助手が彼の家を訪ねると、部屋の一つが無くなっていた。学者は理論を発見する前へと逆行し、現在も理論の発見と実験を繰り返しているという。

信じようと、信じまいと…… 

 

ニューヨークの裏通りで、暴行された日本人の遺体が発見された。身元確認の結果、生き別れの兄を探しに来たろう者であると判明した。担当した刑事は「言葉の壁が生んだ悲劇だった」と、この事件を語った。日本の手話で「兄」は、相手に手の甲を見せ、中指を立てるというジェスチャーである。

信じようと、信じまいと……

 

「泣き地蔵」という不思議な地蔵があった。翌日の天気によって、地蔵の表情が変わるのだ 泣き顔の翌日には雨が降り、困り顔のときには雪が降った。何も降らない日は地蔵の顔はそのままだったが、ある日地蔵が今までに見たことのない満面の笑顔の日があった。1945年8月5日、広島での出来事である。

信じようと、信じまいと……

 

ある唖者の夫婦がいた。子供は居なかったが、仲睦まじく暮らしており、彼らのコミニュケーション手段は、もっぱら筆談であった。ある春の日、夫婦は突然心中を遂げたが、理由は結局分からずじまいであった。メモ用紙に残された筆談の内容が、世界中のどこのものとも全く異なる言語で書かれていたからだ。

信じようと、信じまいと……

 

中国南部で短い尾を持った人間に似た生物が捕えられた 学者は研究の結果、この生物を新種の猿であると断定した この猿が雪男のモデルではないかと推測もあったが、捕獲後神経衰弱に陥り、ある日檻の中で首を吊って死んでいた その生物は本当に猿だったのだろうか

信じようと、信じまいと……

 

全ての苦しみから解放される薬を作ったと話す男がいた。男は広場に人を集め、自ら薬を飲むと「これで私は自由だ」と叫んだ。翌日、その男は原因不明の心停止で死亡。男に続いて薬を飲んだ人々も不可解な死を遂げていた。彼の作った薬は単なる毒薬だったのか。それとも……

信じようと、信じまいと…… 

 

恐竜が滅んだ原因は隕石の衝突が有力であるが、ある化石の発掘でその説が揺るぎはじめている。それは、大型肉食恐竜を一つかみできる「巨大な手」の化石である。

信じようと、信じまいと……