RETRO少年の懐古録

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フォークロアまとめ その11 信じようと信じまいと……

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フォークロアまとめ その11 

信じようと、信じまいと…… 

 

ある晩男は、声が聞こえるだけの不思議な夢を見た。内容は「お前は自分のよく知る人間に殺される」というものだった。翌日、男は夢の中で何者かに首を絞められ、必死の思いで引き離したところで目を覚ました。男の左手には、自らの右手で掴んだ跡がくっきりと残っていた。

信じようと、信じまいと……

 

ある高家に伝わる記録。「それは流星のように見えた。轟音とともに近くの森へ落ちた。従者を連れて見に行ったところ、大きな銀の皿のようなものが落ちており、近くには異様に目と頭の大きい人物が倒れていた すぐに手当てをしたが、まもなく死んでしまった」

信じようと、信じまいと…… 

 

NBAのある試合で、ロングスローされたボールがゴールに届く前に何者かに叩き落されたかのように空中で落下する事件が発生し、試合は一時中断された。トリックは見当たらず、そのまま試合は続行されたが、数名の観客からは、一方のチームに六名のプレイヤーがいるとの訴えがあったがそれは退けられた。

信じようと、信じまいと……

 

中世ヨーロッパ、ある哲学者は食料の冷凍保存を考案した。彼は街の通りで鶏を買い、殺して捌いたあと中に雪を詰めるという実験を行った。実験は極寒のなか行われたため、その後彼は肺炎をこじらせて死んだ。それ以来、その通りには幽霊が出るという。哲学者ではなく、鶏の……

信じようと、信じまいと…… 

 

ある研究グループの海中探査機がカリブ海を探索していたところ、奇妙な箱を発見した 箱は歪な形の鍵がかかっており、開錠は困難だった。それから二十年後、鍵穴にぴたりと合う形のくちばしを持つ鳥が出現するが、政府によって絶滅させられた。政府は箱の中身を知っていたのだろうか。

信じようと、信じまいと……

 

その老人は、毎日教会へ通い「願いが叶いますように」と祈り続けていた。ある朝老人は、自分の目が開かなくなっていることに気づき絶望した。彼が願い続けていた事とは「朝、目を開けたら世界が平和になっていますように」というものだった。

信じようと、信じまいと……

 

ある夜、カップルと思しき男女が溶鉱炉に飛び込むという凄惨な事件があった。1500℃を超える鉄は二人の骨一本さえも残さなかった。二人の最後の日記にはこう書かれていた。 「今夜私たちは一つになります」 

信じようと、信じまいと……

 

とある町で、サーカスの興行が行われていた。一番の見世物は犬の綱渡りである。クラウンの合図と共に、犬は綱を渡り始めたが、半分ほど渡った所でそれ以上進まなくなってしまった。観客が何事かと見守っていると、犬は突然向きを変え、何も無い空中を登って行ったかと思うと、そのまま消えてしまった。

信じようと、信じまいと……

 

現実世界を侵食し続ける本があるという。その本に書き込まれたことは、どんなでたらめだろうとその通りに世界を書き換えてしまうらしい。もし世界が書き換えられたとしても、それは「最初からあった事実」になるので、その本を見つけることができても、どのような書き換えが行われたのかはわからない。

信じようと、信じまいと……

 

ある男は向かうところ敵なしのチェスの名人だった。もはや相手になる人間はなく、スーパーコンピューターと勝負することになった。勝負は終始男の有利に進み、ついに決着の時がきた。男がチェックメイトを打った瞬間、金属製のチェスボードを通してコンピュータは男を感電死させた。

信じようと、信じまいと……

 

アメリカの海洋調査会社が深海の調査を行っていたところ、深さ6000mの海底付近で、無人カメラが潜水服を着て酸素ボンベを背負ったダイバーの姿をとらえた。人間が耐えられるはずのない深度にいたその人物はカメラに向かってピースサインをしたあと、深海の闇の中に消えていったという。

信じようと、信じまいと……

 

ある町で奇妙な事故が起きた。バスが人をはねたらしいのだ。……らしいというのは、死体が見つからなかったからだ。現場にはB型男性の多量の血痕が残されており、乗客も衝突の音と悲鳴を聞いたと証言した。事故の瞬間に居合わせた者の証言によると、何もない空間からいきなり血しぶきが飛び散ったと言う。

信じようと、信じまいと……

 

晦日の夜、とあるバーで小さな年越しパーティが開かれていた。店主が高価なシャンパンをサービスし、0時になると同時に栓を抜こうとしたのだが、上手く栓が抜けず、2分ばかりてこずってしまった。数人の客が気づいたことだが、彼が悪戦苦闘している間、店の時計の針は0時のまま止まっていたという。

信じようと、信じまいと……

 

殺人鬼は不死身である。しかし、彼が死ぬ方法が唯一つだけ存在するらしい。その方法がとられたことは今まで一度もなく、これからもそれが成されることはないという。

信じようと、信じまいと……

 

映画界には「ジャクリーン夫人に一杯のマティーニを」という伝統的な合言葉がある。映画に社交パーティーのシーンが登場するときは、必ず一杯のマティーニを用意するらしい。 完成したフィルムに、マティーニを飲む見覚えのない老婦人の姿が映っていれば大丈夫、その映画のヒットは保障されるという。

信じようと、信じまいと……

 

ドイツのとあるホールで、管弦楽団がコンサートを開いた。観客は大入り満員で、演奏も大きなミスなく進行して行ったのだが、途中で体調不良を訴え退出する客が続出し、最後には半分ほどになってしまった。現在このコンサートを録音したCDが残っているが、曲目に関係なく叫び声が時折聴こえるという。

信じようと、信じまいと……

 

ある男は二階建ての家の二階で寝ていたが、翌日起きてみると、布団ごと一階へ移動していた。それが数週間続いたある日、酔っ払って帰ってきた男は一階で眠りについてしまった。 それから、男を見た者はいない。 

信じようと、信じまいと……

 

1985年、世界で始めて映画を観た客は驚いて逃げ出したという。彼らは一体何を見たのだろうか。

信じようと、信じまいと……

 

人間の死後について考えたことのある人は多いだろう。ただ、あまり考えすぎるのもよくない。あなたの思考する力があの世に引き込まれると、残された自分自身はたちまち廃人になってしまうからだ。余談だが、ロダンの「考える人」は、地獄について考えているという。

信じようと、信じまいと……

 

見たら死ぬといわれているもうひとりの自分、ドッペルゲンガー。ある男はドッペルゲンガーと鉢合わせたとき、とっさにポケットの銃を抜き、こちらを見て笑みを浮かべるもうひとりの自分に向け発砲した。放たれた弾丸は何もない所で兆弾し、男の眉間に命中した。

信じようと、信じまいと…… 

 

東京の地下には大規模なシェルターが設けられている、という都市伝説があるが、それは確かに存在していた。「していた」というのは、現在シェルター内をうろつく何者かのために放棄され、出入り口もコンクリートで完全に封鎖されているためである。

信じようと、信じまいと…… 

 

地図に載っていない建物や場所が、ごくまれにある。通常は地図を作成した側のミスである事が多く、その旨を連絡すると謝礼が出るらしい。しかし、そうした「未掲載」の中には、わざと掲載しない場合もあるという。例えば埼玉県の某所にある廃ビルは、建物ごと行方をくらますので掲載を見送ったそうだ。

信じようと、信じまいと……

 

とある田舎町に、大層幸運な男がいた その男はどんな状況においても強運を発揮し、その度に満足げに微笑んだという ある日、男は「俺が今のうちに死ねるのは、まさに幸運だ」という言葉を残して消えてしまった 一体、この先に何があるというのだろうか

信じようと、信じまいと…… 

 

さっき拭いたはずの眼鏡のレンズが汚れている。こんな経験はないだろうか。何かに当てたり、自分で触った記憶もない。しかし、ある人に言わせるとこれらの汚れも、すべて何かが触ったことによるものだそうだ。「何が触っているかは知らないほうがいい」ある日を境にメガネをやめた彼はそうつぶやいた。

信じようと、信じまいと……

 

事故で左手の親指を切断する大怪我を負い、入院中だった男は、ある日隣のベッドの少女に話しかけられた。「指、取れちゃって可哀想 治してあげる」男は苦笑したが、その翌日、目を覚ますと本当に指が治っていた。彼女は嬉しそうに「これからどんどん生えてくるよ」 現在、彼の左手には指が21本ある。

信じようと、信じまいと……

 

山小屋で死体が見つかった、死体の傍には遺書があり「誰にも真似できない死に方をします」とだけ書かれていた 確かに死体はとてつもなく奇妙な死に方をしており、他殺の線も考えられたほどだった 死体には手足と頭が無く、全て消化器官に収められていたのだ

信じようと、信じまいと…… 

 

とある村の祠には、小さな賽銭箱が奉られており、昔から「死出の通り銭」と呼ばれる現象が伝えられている。周囲に誰もいないのに、銭を投げ入れる音がするのだ。音がした翌日に村の住民が亡くなるため、死神が通りがけに清めの銭を投げ入れているのだろう、と噂されている。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある男が深夜部屋に戻ると、壁に血文字で「またくる」とだけ書かれていた。男に心当たりはなく、部屋の鍵もかけられていたままだった。男はすぐさま警察に通報、検察官によって血液が調べられたが、結局それが誰のものなのかわからなかった。以来、男は何者かの二度目の訪問に怯えながら暮らしている。

信じようと、信じまいと……

 

栄養学の立場から言えば、重さ1キログラム分のバッタは、同じ重さのステーキより、三倍も栄養価が高い。もちろん、呑み込めたらの話だが。

信じようと、信じまいと…… 

 

南アフリカでダイヤモンド鉱脈が見つかった。その埋蔵量は一兆カラット以上といわれた しかし価値が暴落する恐れがあるため、その鉱脈は国際的に封鎖、管理され、ダイヤモンドは今の価値を保ち続けているという。 

信じようと、信じまいと……

 

ある男のPCには、多種多様の画像がHDDいっぱいに詰め込まれていた。周囲の人間は「無意味なことを」と笑ったが、彼の収集癖は勢いを増すばかりだった。ある日男の友人が、悪戯で彼のフォルダの一つを削除した。すると同時に男も消えてしまった。そのフォルダの名は「信じようと、信じまいと……」

信じようと、信じまいと……

 

ある男は毎日のように悪戯電話を受けていた。その内容は「今日で~日」と女性が日数を数えるだけのもの。しかし「今日で30日、いつまで埋めとくの?」という留守録を聞いた男は恐怖のあまり警察に出頭した。留守録の声が、強姦の末に殺して山中に埋めた女性のものであることを思い出したからである。

信じようと、信じまいと……

 

アメリカで、一人の野球選手が亡くなった。彼は息子に、今期中に通算二百本塁打を達成すると約束していたが、残り七本を残しこの世を去った。翌日、彼への黙祷が奉げられた試合で、両チーム合わせて七本の本塁打が飛び出した。打った選手の頭文字を並び替えると、FRANCIS 亡くなった選手の名だ。

 

上空から強風が吹き下り、建物などが破壊される現象を、ダウンバーストという。その日起こったダウンバーストは、建物の損壊した形が人間の足によく似ていた。「巨人が積乱雲を割って現れ、街を踏みつぶした」とは、当時小型機で空撮を行っていたカメラマンの証言である。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある山奥に、自殺の名所となっている崖がある。毎年数十人が飛び降り自殺をするその崖の前には、誰の悪戯か「左天国、右地獄」と書かれた看板が設置されている。不思議なことに、その看板の左側から身を投げる人は、ここ数年誰一人いないと言う。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある男はいつも何かに怯えていた。昼間から酒を飲んでは「許してくれ、許してくれ」と哀願するのを、多くの人が呆れ顔で聞いていた。ある日、男は自室で首を吊っているのを発見される。死体は満面の笑みを浮かべていて、部屋の壁にはびっしりと「許します」と書かれていた。

信じようと、信じまいと…… 

 

とある橋は、とかく13につきまとわれた橋だった。いつの頃からか、毎月13日に必ず事故が起こるようになり、死者も度々出た。そして完成から13年後のある日、やはり13人の通行者を巻き込んで橋は崩壊した。崩れた橋梁の中からは、13人分の遺骨が発見された。

信じようと、信じまいと…… 

 

金持ちの資産家が、馴染みの古物商からある伯爵の頭蓋骨を買った。伯爵は十八世紀に活躍した貴族で、錬金術に精通し、永遠の命を手に入れたとも言われる人物だという。「永遠の命か、羨ましいね」資産家が頭蓋骨に向かって皮肉っぽく言うと、頭蓋骨は「そんな良いもんでもないさ」と笑った。

信じようと、信じまいと……

 

ある男性は「俺は2012年5月3日に死ぬんだ」と日頃から話していた。2012年5月3日、まさにその日、彼は首を吊って自殺した。警察の捜査によって事件性はなしと結論づけられたが、部屋の机の上には「死にたくない、死にたくない」と書かれたメモが残されていた。

信じようと、信じまいと…… 

 

大学教授の指導の下、とある映画館でサブリミナル実験が行われた。映画館側もその効果を期待していたが、何も起きなかった。それもそのはず、サブリミナルで「何もするな」と表示するイタズラ企画だったからだ。その後、実験に参加した観客全員が失業したのは、番組と無関係という事になっている。

信じようと、信じまいと……

 

ある小学校では、もう何年もの間、卒業生の記念写真を撮っていないという。写真を撮ると、必ずどこかにクラス名簿にない女の子が写ってしまうからである。彼女の顔は蝋のように真っ白で、とても生きた人間とは思えないそうだ。

信じようと、信じまいと……

 

「家の中で視線や物音が酷い」と何度も通報をしてきた男の部屋に警察が駆けつけた。部屋には侵入した形跡もなく、警察は男の悪戯として処理した。翌日、男は自ら家に火を放ち自殺した。焼け跡からは、男一人分では考えられない量の人骨が発見されたという。

信じようと、信じまいと…… 

 

恋人を殺害し遺体を湖に捨てた男がいた。帰宅途中に車内から悪臭がすることに気付き、トランクを開けてみると、捨てたはずの遺体が入っていた。恐ろしくなった男がもう一度捨てに行くと、今度は自宅に遺体があったという。錯乱状態の男がその日のうちに自首をしたのは言うまでもない。

信じようと、信じまいと……

 

フランスのとある森に「砂時計の湖」と呼ばれている湖がある。澄んだ水をしているその湖から、満月の夜にはあらゆる生物が姿を消してしまう。不思議に思ったある釣り人は、満月の夜、船を漕ぎ出し湖を覗き込んだ。彼は見てしまった。うごめき波打つ湖底の砂……底に存在する「何か」を……

信じようと、信じまいと……

 

どの町の猫達も深夜に集会を開く。そこは公園であったり、人家の庭であったりする。とある学生が、それに興味を持ち、集会の共通性を調べ上げ、それを論文にまとめた。その日から、どの町でも猫の集会を見られなくなった。

信じようと、信じまいと…… 

 

近頃、家族が丸ごと失踪する事件が様々な国で起きている。ある家族は一切の痕跡を残さず消え、またある家族は、人型の血痕を残して消えた。ケースは違えどそれらの失踪事件は一つ共通点がある。彼らが住んでいた家は、壁や家具など、全てが白のみで統一されていたと言う。

信じようと、信じまいと…… 

 

ある会社事務員の女性は、十五年ほど前からずっと同じ消しゴムを使い続けている。何の変哲もないそれは、1/3程度のあたりから一向に減っておらず、古びる様子もない。そして、ちょうど必要な時に机の上に転がっているのだとか。「便利でいいわ」と彼女は言う。

信じようと、信じまいと…… 

 

沖縄県にカノカワというわれる海がある。とある男性がその海で貝を取っていると、巨大な魚が彼の目の前に現れた。のちに男性はその魚についてこう語っている。「その魚はよく見ると首がありさらに奥のほうには体があった。あれは図鑑で見た首長竜そのものだった」

信じようと、信じまいと……