RETRO少年の懐古録

ミステリー、ホラー、サイエンス、サスペンス、SF、怖い話……

【語り】生まれて初めて書いた小説

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私は、中学時代……かなり病んでいた。

世を恨み、人を否定し……自らを絶対的な存在だと勘違いしていた。

 

親に無理やり受けさせられた中学受験が、一時的に人格を狂わせたのだと思っている。

それはまた別の話……

 

公立中学で、孤高の天才肌だった(と勘違いしていた)私は、友達を作らなかった。

あちらから話しかけてくることはあっても、こちらから話しかけることはなかった。

 

しかしある日、同級生の女子二人が、私の悪口を言っているのを聞いてしまう。

本人たちは陰口のつもりだったのだろうが……

「地獄耳」の私は一字一句聞こえていた。

 

とても不快に思った。

怒り、怨恨というよりかは……

殺意に近い感情を抱いた。

 

思い返すと、危ない思考回路だったなとヒヤヒヤする。

殺意を抱いても、本当に殺ってしまったら……人生を棒に振るのを知っている。

 

そのために、私がはけ口として利用したのは「物書き」だった。

 

題は「殺人半島」……

主人公が犯人……つまり私である。

私が、被害者二人(例の陰口女)を殺し、

有能な探偵の推理の裏をかいて、名探偵が頭を抱える所で幕を下ろす、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか分からない物語である。

 

非常に非情で凄惨だったが、私の心はスッとした。

 

それ以来……

物書きにはまる……

感情に任せ……200以上の物語を作ったが……

 

今更ながら思う。

日記帳で良かったんじゃないの……?