RETRO少年の懐古録

One of the Social Cleaner Agent

【怖い話名作選】超怖い都市伝説1~7

No.1「表情の無い女」

1972年6月、アメリカのロサンゼルスにある病院に、一人の女がやって来た。

その姿は明らかに異常で、彼女を見た人達は例外なく凍りついた。

血で染まった白いガウン姿。にも関わらず、同じ人間とは思えないほど無表情で、まるでマネキンのような顔をしていた。

恐怖で震える受付のスタッフが「どうかしましたか?」と尋ねると、女は表情を変えず口の中から肉のようなものをつまみ出して投げ捨てると、そのまま倒れてしまった。

病室へ運び込まれベッドへ寝かされる間も、女は苦しむわけでも痛がるわけでもなく、スタッフの問いかけにも反応を示さなかった。

とにかく警察が到着するまで、女をベッドへ拘束しておくことになった。

ベルトで身動きがとれないよう縛り付け、看護師が女性の腕に鎮静剤の注射を打とうとした時。

女は無表情のまま、凄まじい力で暴れだした。

拘束ベルトを振りほどき、抑え込もうとした男性医師に向かって大きく口を開けると、そのまま首筋に噛み付いた。

床に倒れ込んだ医師に顔を近づけると、女はこう言った。

「私は……神だ……」

女は警備の男性スタッフにも次々と襲いかかり、病院から逃亡してしまったが、その後どうなったのかは誰も知らない……

 

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No.2「洗脳ゲーム」

1980年代の初頭……

アメリカのオレゴン州ポートランドでは地元のゲームマニアの間で、ある噂が広まっていた。

「一部のゲームセンターだけに設置されている『ポリビアス』ってシューティングゲームがヤバいらしい」

アーケードゲームのポリビアスは全体が真っ黒の筐体で、ビデオゲーム黎明期としては斬新で美しいグラフィックにハマるゲーマーが続出。

毒と言っていいほど夢中になったゲーマー同士が、順番を巡って殴り合いの喧嘩をしていたなんて話もある。

それだけじゃない。ポリビアスをプレイしたゲーマーには、おかしな症状が現れた。

繰り返しプレイした人の中には、悪夢にうなされたり、記憶を失ったり、幻覚に悩まされたり、中には命を絶ってしまった人も……

なぜ、そんなゲームが世に出たのか?

後に、ポリビアスは「CIAによる洗脳実験の一環だったのではないか?」と言われている。

ゲーム画面の中にはプレイヤーが気付かないようなサブリミナルメッセージが込められていて、繰り返しプレイするうちに頭がイカれてしまう……

黒尽くめの男がゲームセンターにあらわれて、プレイヤー達のデータを回収していたなんて話もある。

ネットが普及し始めた2000年代初頭から、ポリビアスに関する噂が実しやかに囁かれ始めた。

「自分は当時ポリビアスをプレイした」

「私はポリビアスの開発に携わった」

「どうせ作り話だ」

あくまで都市伝説だと一蹴する人も多いが、ポリビアスが存在しなかったと証明する方法も無い。

 

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No.3「うさぎ男」

1900年代初頭のアメリカで、精神に異常のある犯罪者を移送していたバスが事故を起こし、囚人の一人が脱走。

その男はイースターの復活祭の日に、自分の家族を手にかけた残忍な殺人鬼だった。

男は森の中へ逃げ込み、不覚にも警察は行方を見失ってしまった。

脱走事件から数日後、男が逃げ込んだ森の近くに架けられていた橋に、うさぎの遺体がぶら下げられていたた。

地元の人達からは「うさぎ男の橋」と呼ばれるようになり、不用意に近付かないよう用心した。

数十年が過ぎたころ、ハロウィーンの日の夜に、十代の若者数名がうさぎ男の橋を見に行ったところ翌日になって遺体で発見された。

それが、かつての脱走犯による仕業なのかは分かっていない……

 

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No.4「睡眠実験」

1940年代後半の話。

ソビエト連邦の科学者は「不眠が人体に与える影響」を調べるため、刑務所の協力を得て実験を行なった。

実験対象に選ばれた受刑者5人の監房は鍵がかけられ、不眠を誘発するガスが放出された。

強制的に眠気を奪われた囚人たちは、どうなったのか?

一睡もしないまま5日が経つと、受刑者たちは、徐々に頭がおかしくなり、狭い監房の中で奇行を繰り返し、奇声をあげ始めた。

そして実験開始から15日後、監房の中を覗いた科学者たちは恐怖した。

正気を失った受刑者たちは自分の肉体を食べていたのだった……

 

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No.5「ガガーリンじゃなかった」

1961年に世界初の有人宇宙飛行を成し遂げた人物といえば「地球は青かった」でお馴染みのソビエトの軍人ユーリイ・ガガーリンだ。

しかし「人類で初めて宇宙に行ったのはガガーリンではない」と主張する人達がいる。

「宇宙飛行から初めて地球へ生還したのはガガーリンだけど、彼よりも以前に宇宙へ行って地球に戻ってこれなかった飛行士がいるはずだ」

当時は世界東と西に分断した冷戦真っ只中で、アメリカとソ連が宇宙開発を競い合っていた時代。

特にソビエトの宇宙計画は徹底した情報管理で厚い秘密ベールに包まれていた。

後にソビエト連邦が崩壊したタイミングで、冷戦当時の宇宙計画に関する文書が公開されると、そこに大きな問題があったと記されていた。

発展途上にあった人類の宇宙進出は、安全対策も手探り状態だったため、ガガーリン以前に宇宙飛行から生還できなかった人物がいても不思議じゃないと言うのだ……

もしこの話が真実ならば、今でもソビエトの宇宙飛行士が宇宙の何処かを彷徨って……

 

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No.6「ラ・ロローナ」

今から100年ほど前のメキシコに、マリアという美しい女性がいた。

マリアは裕福な男性と結婚し、二人の子宝に恵まれた。

しかし幸せな時間は長く続かなかった。

徐々に夫は自宅で過ごす時間が少なくなっていき、マリアに冷たくなっていった。

そんなある日、子供達と散歩にでかけたマリアは、夫が知らない女性と一緒にいるところを目撃してしまう。

怒りで我を忘れたマリアは、子供達を川に投げ込んでしまった。

すぐに、自分がとんでもない事をしてしまったと後悔したマリアは、川に飛び込み自殺した。

翌日、マリアの遺体は村の墓地に埋葬されたが、子供達の遺体は発見されなかったと言う。

しばらくして、村人たちはマリアが埋葬された墓地の近くを通ると、どこからともなく女性のすすり泣く声を聴くようになった。

「私の子供はどこにいるの……」

それは、亡くなったはずのマリアの声にそっくりだった。

そして、死者を埋葬する時に着せる、白くて丈の長いローブを着た女性が、夜の川岸を歩いている姿も目撃されるようになる。

天国へ行くことの出来なかったマリアは、今でもメキシコの街を彷徨いながら子供たちの遺体を探していると言われている。

その姿が、度々目撃されているのだ……

 

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No.7「獣の犠牲者」

1958年11月14日にリリアン・グレイは77歳でこの世を去り、ユタ州ソルトレイクシティーの墓地に埋葬された。

彼女の墓石には、こう書かれている。

「666 獣の犠牲者」

言わずもがな666はキリスト教徒が忌み嫌う悪魔の数字。

しかも、リリアン・グレイが自然死だったことは明らかで、死の前後に不審な出来事はない。

では、何故このような気味の悪い一文が墓石に刻まれているのか?

原因は、彼女の夫のエルマー・グレイにあったと言われている。

夫のエルマーは反社会的かつエキセントリックな人物で、謎めいた過去の持ち主だった。

彼は、妻の墓石に不吉なメッセージを刻み、人々の反応を楽しんでいたのではないかと言われている。

 

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〇出典

bq-news.com