スッポン探しの続きである。
川の底、周りの水田にまで視野を広げるが、スッポンは影も形も見えない。
そもそも、雨上がりのために水が濁っており、生物の影を見つけるのが容易でなかった。
川に流れ込む小さな水路にて、二匹の子ガメを発見……
どちらもクサガメベイビーである。
恐らく大きさから察するに、今年生まれの個体であろう。
泳ぎが苦手なために、プカプカ浮いていた所を素手で捕獲できた。
やはり臭いのだが、遠い日の夏休みを回顧させるような、懐かしい匂いである……
同水路にて、人差し指ほどの大きさの手長エビが泳ぐところを見つけたのだが、残念ながら撮影には至れなかった。
先ほどの子ガメは、更に水位が浅く、餌が豊富そうなところに逃がした。
泥に潜っていった。
その他、護岸工事がなされていない水路を発見……
しかし、ザリガニ一匹見当たらなかった。
何故なのかはよく分からないが、明らかに昔よりもザリガニが減っている。
肝心のスッポンは見つからなかった。
夕日が美しかった。
残念ながらスッポンは見当たらなかったが、次は捜査範囲を広げようと思う。
明日も半日休みなのが救いである。
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読んで頂きありがとうございます。
夏休み序盤の気分を回顧して頂けたら幸いです。